横になるのが標準の姿勢です座るだけでも仕事は疲れる
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悔やんでも変わらぬ過去と 望んでもかなわぬ?未来 ブラックホールの差
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隣室でゴリラが二頭暴れてるどちらも女性のはずなんだがな
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今はもう 君のお守り たからもの 独りのこころ 支えてくれる
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この名前 君に名付けた 贈りもの 今まで呼べず 淋しかったろ
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「聞き上手」言われていたし思ってた あの子が話し上手なだけで
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一人きりの方が楽だし内側なんて知らなくていいよラナンキュラス
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朽ちし棚新しくして藤の木は蔓また伸ばしやや花つけぬ
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曇天の予報を裂いて光降る取引先へ向かう車内に
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車停め横断歩道渡るとき海割るモーセの気分さながら
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千の山 千の海とは言わないが海、五 山、五は越えたぼくです
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難しいことは知らない本当に兵器がフィクションになればいい
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指揮官だって殺されないとも限らないセーフさんつまりそういうことだよ
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さあ憂え賽を投げろと駆り立てる君がわたしの十三階段
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海と山、空をひとめに収めたら二人で行ける思い出の場所
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鉄製の手指を組んだ天才はテクトニクスを提唱しない
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勘違い するのはどうも 勘違い するのはどうも 人生不幸
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青空の幾日ぶりに誘われていで行く先の桜ほころぶ
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好物のきんぴら蓮根用意する 形見の包丁 祖父の命日
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五月休 集めて早し 時も過ぎ 振り返る日々 最上のとき
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待っている人の思念は渋谷へと集まり犬の形になった
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小銭持ち 使おうとせば疎まれる とてもじゃないが都会にゃ住めぬ
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行先を確かめむとて立ち止まる我が両脇に分かれる流れ
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春過ぎて夏来にけらし中華屋の軒下ゆれる冷麺はじむ
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紅葉賀もみぢのが」ひもとく夕べ篳篥と笙のしらべにみつる行間
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「眠りとは小さき死」とふことわざを思ひ出でつつ眠りに就く夜
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手になじむ俳句歳時記胸もとに棺のふたはとぢられにけり
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鳩ならば険しき峰をとびこえてつのる思ひをつたへなましを
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頂きを 目指していくよ キツくても 君が応援してくれるから
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駅前の水道道公園で四つ葉見つけてキミに会いに行く
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