大雪の 一日四度よんどの 雪かきで 疲れ疲れて 一日寝込む
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さんねんご この世に居ないと 知ればこそ ためらうこと無く 火中の栗拾う
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「ちいかわはどこ?」ときかないおさなごを平たく睨む旧きものども
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スタバクじゃないからきっとスタ側に自我の比重を置いているはず
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独立のため戦うと団結は虐殺の地の祈り二年ヘ
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還暦の 年を迎えて ふと思う 少し大人に なれたものやら
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冷静に自分の立場守るため熱中しないことにしている
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来ちまった 制約だらけの 3次元 信念試す 神の遊び場
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波のれぬはぐれ鰯は漂いし 光る海あり夕凪を生く
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混乱し頭の中はごちゃごちゃで句も歌も詠むのを一休み
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何処へと 何処より来し 魂の 時空織りなす 永久の営み
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下手でいいへたがいい のフレーズを短歌うた にも通ずと一首詠むなり
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露西亜兵今日も「うらあ」と言いながら戦ってるかトルストイ読み
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あら。もう59になるのね 母の遺影を追い越した
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向き不向き 自分で見切るものじゃなく 上司が判断するものよ
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誰だって 苦手な人は居るだろう だけど仕事と割り切ってるだけ
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さみしさは黒猫みたいに飼い慣らす 向こうから来たらゆっくりと撫でる
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てのひらがかわいていると気づく時おおむね夜だしひとりきりだし
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またひとつわたしは終わりにちかづいてじりじり命を燃やして生きる
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月夜さへなんでもないと思えるようなきみとの夜は赤いワインを
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言葉にならなくても疑わないで 月がどれほど美しいかを
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いつ慣れる ぽいっと捨てる ものでなく 語感わるいぞ なぜにポイ活
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電話とかじゃないけれど絵チャットで 手書きで会話も結構すきだよ
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週末は 遊びにいこうと 言いながら 打つ手止めずに 時つくる君
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ピンク色の肺の機能を知る女医は黙って祖母の瞳見つめて
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アダーラ あの日からぼくはぼくでなくあなたはあなたのまま生きてる
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イヤフォンをそっと耳にかけてくれた 嫌な言葉は音が壊した
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ニュースでは支援疲れが言われるがあってはならぬウクライナには
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今はまだ この思いには名前なく 子猫のようにじゃれ合いたい
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「彼女できたら行くんだ」と息巻いた海沿いのカフェ  まさかの閉店
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