できあがるヒエラルキーのピラミッド、観光みたいに下から見上げる
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「お爺ちゃん、歌集は先月出したでしょ」「そんなの嘘だ!あの金どうした」
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贈るのも、異国の情緒 愛国心 君のために言い訳にする
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よく夢にみるふるさとの道をまた歩いた日それもまた夢かと
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おおらかに 君は僕に触れ あたためる そのぬくもりに僕は慣れない
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推し漫画 差し出しなぜか他人にも突然生える〆切 ごめん
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いつまでも胸の内にはめいっぱい駆け回るきみ撫でられるきみ
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色のない 潮騒をゆく 浜千鳥 岸に寄せるは 捨てられた夢
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北風のまっすぐな朝 襟立てる老軀に ゆらぐ春の陽の差す
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まどろみに ゆらり目を閉じ 身を任せ 春うららかな 優しい日ざし
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ゆるやかに流れる雲と笑う君 この世に二人 されどまた夢
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甘いもの 補給したとて 追いつかず ストレスの渦 完全包囲だ
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大丈夫明日僕らは眠るから今だけ少し走ってもいい
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やさしい人でいさせてくれる君の前ではやさしい人でありたいと思う
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難病と判りし同僚ともは仕事をば続けたしと 全力で支えん
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せっかくの 晴れだが強風 今日もまた 洗濯物は 室内待機
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朧月夜おぼろづきよ」 やさしい旋律 好きだった 春が来たなら 皆で歌おう
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冬の朝 布団出られず 気合い入れ 後もう少し 後もう少し
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「初夏にまたライブが開催されます」に、生きていようと思った太 宰 治の気持ちで返す
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ねこベッド フチに顔乗せ やるきない おめめショボショボ 眠そうなねこ
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一歳児健診行けば溢れてる よちよちハイハイかわいい渋滞
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マズイじゃん 二月は短い月だった  月末早い 仕事が詰まる
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鳶は飛ぶ両の翼を操りて気流にのって鳶は飛ぶ
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弥生待つ風は未だ冷たくも街明らめる陽は日毎力強つよ
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ひとときも休まずに降る細雪君と出逢いしかの日の午後の
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強風に 抗い羽ばたく 小鳥みて 吾の生きざま しばし自戒す
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アポ無しですぐに実家を頼る君許せないのはゆるす義母ははおや
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母くれたマフィンは買ったやつだけど やさしい味わい黒糖チーズ
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投薬で 母は柑橘ダメになり オレンジピールに気をつかう日々(けっこう入ってる)
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年かさね行く程必須のスマホなら色々それなり考慮が欲しく
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