休み時間いつも迷路を書いていた高田くん今何してるんだろ
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57577に収まるような言葉の羅列を作る能力
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あのオッチャン下着泥棒なんだよと床屋の息子が声をひそめる
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沖縄に行きたい沖縄に行って浮かれた旅客になって暴れる
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選曲があなたも苦手と知ってから 迷う指すら愛おしくなる
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人生の残り時間が減ってゆく好きにしろよと言い捨て眠る
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もし僕が 君になれたら どうだろう? 手を繋げない キスもできない
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退職のとき 普段の様子で 去って行った だからあのとき 泣けばよかった
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『終わりなき旅』を聴いても響かない心寂しや終わり泣きたひ
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僕にとって 君の代わりは いないなぁ… 僕の代わりは いるのだろうね
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終りって 一人が告げる ものだから もう片方は 引きずり続ける
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幸せは 時には夢で 妄想で 楽しみ満喫 起きて現実
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名もいらぬ。 光もいらぬ。 このラオウ 望むものは 拳の勝利
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このラオウ 天に還るに 手は借りぬ 我が生涯に 一片の悔いなし!
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生と死のまんなかに立つ病院は 今日もだれかの墓石である
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真実をこの手の内ににぎろうと閉じた指先だれにもふれぬ
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捨てられて こんな惨めで淋しいの 未だ夢かと思ってしまう
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風を呑む 君と朝陽が 語りかける なびく亜麻色 晴れに打たれて
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黒髪と剥がれたネイルを証拠としきみのくびれに溺れ堕ちゆく
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キャッチボール見えなくなるまで父とした 玄関前の夕暮れの道
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銀座から大手町まで地下道をゆく 半月は雲居を照らす
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あの店のかごの小鳥は南国の赤い花々知らずに鳴けり
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塀越しの兵士に宛てた返報は平和の空をヘリウムと飛ぶ
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この道に果てがあるなら教えてよ必ずそこでひき返すから
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組み分けで最後にやっと 指名さる時の気持ちが 動機なのです
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腹すかせ弁当見るのが楽しみで 朝のキッチン避けて出かける
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助かるがお湯を少し流し過ぎ 言えばやらない言えないもどかしさよ
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ぶつかった 反抗期から 十年 貴女の親は 子ガチャ当たり
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あいつにも君にも無いものを持っている僕は君より違いすぎたか
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愛想よく料理も美味いそれなのに離婚するのは何かあったさ
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