会いたいと聞きて私は会いに行く「行動力の化身」とも言われ
2
となみ野の花の便りがやってきた チューリップの花 見にゆこうかと
2
手帳書くペンは冷たく また重い なんでも書ける自由はあれども
2
水族館、晴れの日の散歩、スカイツリー、君との思い出。 青は嫌いだ。
2
孤独より背中のチャック上げること出来ずにもがく日が来る怖さ
4
嬉しきは ウタカタ開き 二つ三つ うたともからの 良いね見つ朝
5
なにもない空に押し潰されてゆくとても静かで風すらもなく
6
いつまでも人との別れ耐えられず 博愛主義と言うのもわかる
1
次にいつ会えるかすらもわからずに健康無事でいる自信なく
1
「きれいやな」イヤリング見て笑う君 でもそれだれに着けて見せるの
1
「あの子だれ」同級生と話し合う 卒業後2年 人を忘れる
1
われの短歌 眺めてふっとわらう君 そのほほえみを大事にしてね
3
鯖江すぎ福井へ向けて駆け抜ける 北陸特急最後の一年
2
ペガスス座、ペルセウス座の頁にはペンギンたちのペイントを描く
3
ご無沙汰でこんな顔してましたっけ?マスク外してスタバで再会
2
そっと手を あなたの茂みに ふれさせて昔の情事を なつかしむわれ
2
長電話終わる組み立て家具のネジ一本だけ残っている朝
2
山裾の花の盛るに耐へかねて峰のさきへと逃げる白雪
3
月面に打ちつけられて真空を旅しつづける科学の子らよ
4
今日四月八十日と母の言うぼけるのじゃなくほうけてるのだ
2
私には 常に薬の様な人 いつもいつまでも 母は母なりて
3
薔薇のとげツバつけ鼻にくっつけて ちびっ子天狗が園庭走る
2
なんとなく選び進んで来た道も 全ての選択に意味があるんだ
3
もう一度 ひ孫二人に 会いたいと 初めて聞いた 母のわがまま
4
夕焼けがピンクとブルー混ざり合い 綿菓子みたい甘い空色
4
もう四年会ってない親 待っててね 来月やっと行くよみんなで
5
葉にたかる虫をプチプチ潰してく ツンとすまして伸びる薔薇の木
1
同じこと二回も聞かれたからそれぞれに違う返事をしといた
2
杉の葉に抱かれた雨輝けり カハラホテルのグラスのように
2
幾度も 接続切れる ネットなど もうやらないと 言いたいものだ
1