さよならはコテンパンならやられたねこのコッペパンしおけているね
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謎を解くあなたの中の謎を解く男心は不確かなもの
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ハンコ押す冬の空気で紅薄く 強く二度目にいと濃くなりし
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「君の味がする、美味しい」残ったザクロと枯れたリリイ
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君見すぎ 夜愛しすぎ 切なすぎ 私の歌は575でわかる
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頭から爪先までよく見てよね 私とあの子どこが違うの
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沸いた声跳ねる光に身を委ねいつか夢見た終わりへ行こう
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煌々と 胸に宿った炎から 打ち出されたのか、その白刃は
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しがらみを抜けきったなら今は道右へ左へ自由に歩め
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水は球 氷は六角 人がとるべき距離かたちはまだ不定形
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虎を見て「ネコ科だなあ」と言う人よ 私もあの子と同じヒト科だよ
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よそ見して他の女になびいても惚れているから許してしまう
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アブトラのなんのコッチャーにフォークまでダンスしてたよ地獄行きまで
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書を捨てて街に飛び出し気が付いた。 スマホは取りに戻らなくてわ…
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源流の小下沢梅林猿一家絵にする父に仕事場湧いて
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ポイントを 期限までには使い切ろう 追い立てられる、義務でもないのに
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下駄の音振れ合う袖に胸の音今宵の膳は酒控え目に
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もう雪があがる頃には粉砂糖ふりかけできあがるシュトーレン
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夏風吹けとは言わないから 長針短針入れ替えて戻らせて
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信じてはいけないことを信じてる お菓子の家は食べずに燃やす
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茎々を丹念に編むやわらかな白詰草を君のティアラに
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片膝を立てて飲めばとさらり言う梅酒お湯割り隣りの彼女
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仮想世界にいるキミいつだって寄り添い慣れろ ひとりの肥やし
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なにもしない なにもできなくなった日を区切る隔たり他人の証
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漠然と心しのばる哀しみは夜の枕に染み付いている
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幼きの半分過ごした病院が日本最大クラスターとなる
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50キロ離れてみれば寄す処よすがなる レゴブロックが背比べ
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さよならは小松の親分デンセンのしらけ鳥まで悲しみ音頭
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歓びも願いも痛み苦しみも生きてるあかし強くなれるの
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白内障目を患いし母のため気が紛れるよう音楽をかけ
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