一平が 教えてくれた 盗み方 翔平盗塁 今日も成功
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目を閉じて 深呼吸して 秋に挨拶を
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踏み抜いて冷たい水へ身を投げる 薄氷を歩いてたと気づいた
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それぞれの 趣味の話を 持ち寄りて 語る時間の 過ぎる早さよ
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よく乾き衣類畳めば不思議なる吾は吾の香母は母の香
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焼却炉行きのバス停 あなたへと宛てた手紙は丸まって待つ
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恐怖心 消化しきれぬ だけどもう 私は進む手を震わせて
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生真面目な父とチャレンジ精神の母のDNA実感するわれ
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すり抜けて するり腕から すり抜けて さよならもなく 跡形もなく
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鳳蝶アゲハチョウひらりひらりと舞ってゆく 季節に乗って翔び去ってゆく
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にぎやかに かけまわりあそぶ ねこたちよ ずっとげんきで 長生きしてね>ねこ母の祈り
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納得を しているそぶり うんそうね 知ってたふりも 見破られてる
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亀は鳥と同じ知性を持つ種族 ちゃんと親父に懐く子供よ
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それ故に俺は亀を友とする 俺より長生きするからな
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亡き父も亡き伯父も 飼いた犬猫に先立たれ 腰折るるほど哀しみ給う
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ゆびさきをにぎるあえかなもみぢ葉の温度にぼくが分かたれている
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いつのまに恋に高鳴る胸を知る 青き時代の死なない少女
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役に立たない物ばかり増えてゆくから両手でも指が足りない
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19:00と待ち受け画面見つめてる 今日は何をしたのだっけか?
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悔しさは 飲み込めなくて吐けなくて 噛み砕くにはまだ弱くって
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下書きをきれいにしたけど送れない 宛て先のない気持ちを囓る
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あの秘密墓場まで連れるつもりだが 白状しそうな坊ノ岬ぼうみさきにて 
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モクレンの返り咲き見る秋の日に敬老の日は無事に済みたり
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仲の良い夫・息子ふたりが並び歩いてる トコトコ後ろを離れず歩く
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「また今度」  止まった時間  幸せは気づくものだと知ってしまった
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コーヒーをぶち撒けしょんぼりする顔と詫びのアイスに丸め込まれる
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満月の光さす部屋足元には猫の指からこぼれた三日月(爪あるある)
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大相撲並びてふたり観戦す年金で暮らす敬老の日
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敬老の祝いの品持ち訪ぬれば雨なき庭に一輪の秋
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元カノも 元カレもいるの 私には 引いちゃったよね ううんごめんね
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