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太史公の筆を写し終はりたり
晨鶏
(
しんけい
)
いづこ
虚
(
うそ
)
か
実
(
まこと
)
か
5
十羽ほど鶴折つてから納品しラジオもだるく今更ねむい
4
午前二時夜間頻尿くりかえし職業病とも呼べる早起き
8
君逝きて老いてより
短歌
(
うた
)
詠みはじめ弾む孫との会話楽しき
15
口の
端
(
は
)
に掛けたる遭難
怪
(
け
)
しからず異郷の水底にも海潮音あれ
4
全員が3の番号欲しがったあの頃が 嗚呼、遠く落ちゆく
12
九百円毎月気づく今日くらい 溶け放題なお勉強代
8
ドパミンと 反復作業と 日光は 鬱に効きます 潮干狩りです
6
鴨南蛮蕎麦に添へたる葱食はずんば午下の
店主
(
あるじ
)
は何をか思はむ
9
シナモンの甘い香りで朝が来る昨日の傷は知らんぷりのまま
21
夢でもし会えたらなんて思わない 来い今ここに、この目の前に
8
色恋は 必須でないが 尊敬と 思いやる意思 必要と知る
14
ゴミ出しの ルール守らぬ輩あり 狙う烏の餌食となりて
15
一日の疲れごと 悩みも全て
洗髪
(
せんぱつ
)
一回で流せるなら
16
干満の境の刻かあくた川 空缶ひとつ澱みに動かず
15
朝起きて先ず見る外は葉と花と鳥鳴く空と動かぬ空気
21
かの戦火 故国を追われた 無辜の人 母の辿りし 道と重なる
12
雨の日も 雀鳴きおり 朝告げる 小さき命 戦友に見え
26
腕白が手伝う田植え泥んこの顔におにぎり青山河笑む
32
夏そばの花の白きや初夏の色 新蕎麦味わふ 村の七月
37
時よ止め 仕事よ止まれ 金はくれ 念じてまどろむ午前四時
4
朝焼けに色とりどりの雲光る4時起きもまた夏至なら楽し
10
ウクライナの「真珠湾攻撃」決行!とふ見出しに疑ふマスコミの良識
7
線路さん 続くか何処まで いつまでか 死と名の付いてる紋切までか
3
絡まりし心を
解
(
ほぐ
)
す術知らぬ幼子の君ただ歌いたり
9
零れたる言葉が心を揺さぶりて我が喉の奥絡みつきたる
7
ささくれを割ったぶんだけ悲しさがこまかくこまかくきざまれている
8
咳をしてあなたも咳をしてふたりダメを長引かせんとお遊戯
3
クーポンを利用するこの人生が20%オフになるクーポン
7
石けんを置いたトイレのある駅は全部覚えて地下鉄に乗る
5
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