右頬がぴくっと揺れる「愛してる」これから先も嘘をついてて
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キミは日々 成長おおきくなっていくのにね 俺は止まったままの抜け殻
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飲み会に 行かなくなったよ 意味なくて。 君と待ち逢う 楽しみないから
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観光も帰省もせずにただ過ごす余る時間を分けてあげよか
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香林坊こうりんぼう 片町過ぎて 広小路 野町へゆくか 寺町へゆくか
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みどりの日 混みすさまじき 山手線 目的の駅 降りられざるに
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鋼鉄と金剛石とコランダム製の骨董品を毀した
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少しだけあぜにて眠る耳元でもう起きろとささやく薫風
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革越しの私に骨をもたせかけ君は「新青年」を手に取る
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人類が滅びたあとも水平にすすみつづける株価のグラフ
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「こわれそう」その一言が言えなくて人には演技「まあまあ元気」
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やすみの日 商業施設のお寿司屋さん長蛇の行列 きょうはごちそう
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うたできぬ へいおんなひび すぎてゆく よ民げんきか 泡沫派は かいちょう(笑)
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帰りゆく春の霞の袖引きてしばしとどめよ逢坂関
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六度目の接種券など送られて接種日、予約日細々とあり
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君は逝く「ごめんね」でなく「ありがとう」僕に残してグッと手握る
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積読を 解消しようと 手に取って 昼寝の枕に なっていくソレ
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草原で波間で踊れ軽やかに いつか月へと帰る日までは
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宇宙船地球号には自販機は、アイスの自販機はありますか
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中東の国によくある塔に似てスカイツリーと云ふを好まず
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学校や会社で注意されぬのか欠伸をしても口を覆はぬ
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体内の水分がみな沸騰し頭の裏に溜まり来るらし
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分からぬがニーチェを好む「人間は超えられるべき何者かである」
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ワクチンを打って儲かるのは医者ばかり死んだ数万人のことは言わない
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今日もまたライヘンバッハの夢をみる 死ねずに生まれてしまった男
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あなたとは話してもいないはずなのにどうして夢に出てきてしまうの?
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腕の中見上げる幼き子のまなこドキッとするほど透き通りたり
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青い空並ぶ葉菖蒲柏餅つられて少し浮わついており
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連休の渋滞ニュースを聴きながら朝昼晩の献立苦戦
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都市型の蝶々のようにあさ黒くよごれたままで帰郷する春
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