はらっても はらってもまた 「黒」い奴 俺を引き摺り 闇の中へと
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蝉の声風鈴のと甚兵衛の衣擦れの音 夏が聞こえる
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向日葵を見たいという子を抱っこして増した重みに成長感ず
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夏の気温防衛線の三十五度容易に越える都会の排熱
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梅雨明けの 熱波立ち込む 外庭は 人は居らねど 青揚羽舞い
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気紛れに 悠々生きて いるようで 猫とて人生 楽じゃないはず
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夕暮れに一秒ごとに近づきて お気に入りの夜 我が手に届く
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チャンネルをサバッと変える時のよに 全て捨てたい昼下がりかな
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使い捨て出来る安さと安全性 私たちです消耗品です
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花粉ダニ黄砂にカビまで繁殖し 地球が私を殺しにきている
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蝉の声夏のはじまり胸躍る 予定なくても心ワクワク
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雑草も 同じようでも よく見ると すぐ入れ替わり またニューフェイス
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冷凍胎児の横でめしをモリモリ食うそれは座れど牡丹にあらじや自惚れ手鏡
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普通便翌日よくひ届かず困ります メール送るも見ぬ人同じ
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経験を しないで終わる あれこれも 悔やまず生きる 私にしたい
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初めてよ いくつ時代を 跨いでも 今を生きるの 一度きりなら
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梅雨明けてないってホント?強い日差し 熱風吹きたり 入道雲かな>近畿
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どこ見ても 週間予報 炎天下 通院予約 出陣いたす
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あな悲し 二日分の洗濯物 干し終えた途端 雨の降り出す
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どんよりと梅雨の雨間の紫陽花の 花びらだけに夏空がある
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海の底に揺れる海苔みたいな街で海月みたいに私生きてゆく
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土砂降りに 燕のごとく ひさしから 雨の世界へ 消えていく人
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幾多ある 星の一つが 燃えたとて 静かに消えて 誰も見てない
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本当に降り注ぐよに鳴くんだな池とベンチとそして蝉時雨
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痛いほど理解をしてる 役目なら 話しを聞くのと我儘言わない
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またひとつ子どもの楽しみ消えていく 猛暑で中止 キャンプファイヤー
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8時時点30℃とか 心萎え 通院帰りに寄り道できるかな>光る君展‥
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水やれば背筋がのびるホウセンカ持ち帰りたる三年生も
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朝陽帯び 派手やかながら そっと咲く 花の名前を 私は知らない
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ひとりあそび ちま猫ちゃんの ぼーるさん あそびおわって 廊下にポツン⚽️
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