職場にて 若い人らの やり方を 真似て感服 柔軟視点
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ますから 染ますってなに だから乳液染ますの ああそういうこと
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闇雲を貫き光る満月に遠く平和の祈り捧げて
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本当の君に会えるのはいつだろう 夢見るくらい君が好きだよ
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玄関で背中を見せて靴を履く もうしばらくは逢えないんだね
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閣議決定 人事権集中 解釈改憲 「法の支配」が 聞いてアキレス
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やばいけどピーナツバターだけ食べたいパンに中和されるのも惜しい
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雪解けの地面にちらりふきのとう おなじみだけど初見の光景
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目を背けたくなる世界を直視する 君を ヘヨカと呼んで見つめる
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知ったより出逢えたという感覚で  初めての言葉 くりかえし読む
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気がつくと私はいつも17歳 貴方の背中でまた目が覚める
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そーいえば 中高時代に じんせいの 意味的なものや 実践(労働お金結婚)をならわなかったな
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好きなのに 「ごめんね。」って 謝るの ツラいなこころ すり減っていく
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つま先にからまる孤独を道連れに波打ち際をひとりであるく
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一両の電車に虫が飛び回る 窓から出ると拍手が起こる
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いたずらな突風裾を気にすれば地面の綿毛は旅立ちを待つ
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だれひとり口にしないがこの場ではゴールデンさは感じられない
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週明けには外したいから味のない流動食を喉に押し込む
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午後六時、午睡のあとの碁盤には五目前から誤算がひとつ
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連休も仕事の私 帰省した娘と散歩 五月夕方
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柔らかく萌ゆる若葉の切れ間より望む湖上に小舟きらめく
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長いドライブの後ラジオではまだ騒ぐDJため息で消す
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白球を投げ、打ち世界で活躍す 幼き日の夢今も変わらず
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馬車に乗り新郎新婦進んでく 夢幻の世界に迷い込みたい
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あの人か 背格好似る 前の人 人違いだろ 初夏の街で
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新緑の香りに誘われ集う人 笑顔の花咲く東京・恵比寿
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死にたくなる 事はないかと たずねても 「ぇ」とひと言 こどもの日
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陽を受けて苺パックで舞う金魚紅の赤さで競い重ねる
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これほどに地震多発の日本なら天空の城ラピュタで暮らそう
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石段の足には落ち葉目に緑だんだん死んでだんだん生きる
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