藤の花 今よと伸びて むらさきが 森を飲み込む カッコウがなく 
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ドライブの車窓にみえる藤の花だんだら模様 森をのみこむ
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また行こう日帰り旅行もいいよねとおやすみの前ゆっくり瞬き
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お休みはあっという間 目覚ましを、いつもの時間にセットしなおす
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挫折から 復活してくアスリート カッコええなぁ 背中押される
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結晶の尖る方へと走ってけ私の中にまだ浅き黒
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非凡な私を恨むけれどどうせ百年後にはみな死んでる
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赤道を越えなきゃ会えない距離にいる あいたい気持ちのゆきさきは北
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打捨てるにはあまりにも忍びなく いつまでも置く切り花 一輪
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もう俺が 俺でいれるの 人生✕✕だけだ 楽しむ棄てた 勝ちを貪むさぼ
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付箋はがした本をブックオフに売る 小さな転生繰り返すとき
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目に留まる 昔好んだ Tシャツを 年甲斐もなく 気分高まる
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そこにあるひとつの死すら透明になってしまった駅に埋もれて
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多分味わかってないけど「美味しい」と言い合っている夜、永遠であれ
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世界ごと失ってしまうかもしれないあの子の実家の犬が死んだら
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憂さ晴らし しても気持ちは晴れないが 君の応援 すごく聴こえた
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誰にでも 優しくありたい 我だけど 君にだけは 激しい愛撫
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犬みたい わたしに決して逆らわず 快楽だけを求めるすがた
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バイバイと バスに乗り込む 末娘 うち出て二年 大人になりし
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保険適用し900円の治療費で私異常ないらしい
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ゲームすら自分でやるのメンドイと 人のやっている動画大好き
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遊ばない玩具と兜鯉のぼり 五月七日は「お片付けの日」
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子どもらが金銀の皿頼むので地味な小皿とガリで調整
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音もなく溶ける海月のような夜 寂しくはない夏の孤独は
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明日から六連勤と自覚さす海の名の付く家族が憎い
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生理痛あなたは女と伝えてる母でも妻でもなく女性だと
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彼の短歌うた無限に詠める自信ある! そろそろ3ヶ月みつきかなしやネタギレ
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ずる、つる、と足を取られて摺り足のやめ時かなと思う雨橋
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定年後 サイズダウンの 生活が 気持ちの余裕 産み出す日々
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あらふしぎ 新編集か TVerの 「逃げ恥」ちょっと 見覚えぬシーン
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