外をゆく 幼子は履く軽やかに トテチテチテトと 歌うサンダル
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雑草を抜けば大量食えぬかとぐうぐるれんず毒だ食うなよ
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おそらくはイケてただろう室町に生まれていたなら僕という顔
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詠むことと コメント付ける 両方の バランスわるく 悩むフェイスブック
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本当に綺麗さ君は 嘘じゃない それとは別に僕は愚かだ
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昨日からパンを捏ねるのやめました食べたいよりも休みたいから
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咲き終えた桜、木蓮、爪弾いた物哀しげな散る花のうた
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暴力に勝れるものは数あってどいつも暴を従えている
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独り生く この寂寥を手放して 心開いて生きてみようか
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黄色声 いと珍しき 明治座で 中休みの 少女らの評
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風に聴く季節のアロマナナカマド野の道をゆく ハルジョン匂う
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明治座に もの珍しき 女子生徒 課外授業と 言う初夏に
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神様は 乗りこえられる 試練しか  与えないって 本当ですか?
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今週も 晴れ予報だし 朝ライド また海行くよ 野越え山越え 
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君はもう 淋しくないか 子もいるし 俺はいつまで 哀しみ背負う
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毎年の 誕生日記念日いつも 君といた 今年はないか。 1人で祝う
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病欠の迷惑詫びる哀しきは不都合・問題なかったこと
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彩りの無き弁当よいざさらば 解凍ルパンここに参上
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対策のマスク気が済むまでとしてバス悩ましいかな持病持ち
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買い物のバスを控えて早2年コロナ・インフル同列となる
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若葉寒袖の長さが定まらず 園の教室それなりに密
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若葉寒袖の長さが定まらず 昼に合わせて上着羽織らす
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膝にのる愚かな猫のあたまなでお前はいいなあ われ関せずと
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恵比須ビール飲んで歌って楽しんでさあ仕事だ
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夜行バス降りてバス乗り家帰りまたバス乗って学校へ行く
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塩とごま油まぶした青じそで 巻いたおむすび 昼の楽しみ
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再会を疑わずいたみっちゃんの訃報伝える朝刊閉じる
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別れにはどうにもならないものもある。そうじゃない離婚、私は会いたい
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関節のくびれ部分に思うこと君の人生滲んで透ける
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諦めと ニヒリズムへの誘惑に  負けるな踊れ 心のヘヨカ
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