不規則な軌道を描いて現れて 誰そ彼空に消ゆる蝙蝠
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しがらみが怖くて怖くて仕方ない私のすべてから逃げ果せる
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「竜王町 さくらんぼ」とか検索し さくらんぼ狩りの予習をせむと
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日の丸を掲ぐる健児など笑ふ九月七日に我は目を閉づ
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星の数競うことしか能のない街で学生やって満ちたる
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まるで虫よけの香りの日焼け止め よけてる気がする、気がするだけか?
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ティラミスを定期券代わりに咀嚼して私もおんなじ天国に連れてって
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手相見るを口実にして触れた手の運命線はわからなくても
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暑くって冷房つければ冷えすぎてぬるめの豆乳丁度良きかな
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新緑の風と匂いに誘われてジンリッキーとサザンをきく午後
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永遠に不滅と言った英雄が星になりし日ふと父想う
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歩きつつソフトクリーム越しの君この景色ごと僕の季語なり
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行けたら行く(もしそれまでにぼくたちと世界とがまだ残っていたら)
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からあげの横でレモンが試金石みたいな顔で誇らしげです
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意味がないことだって頑張れば 六 意味がないよな頑張りなんて
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貝殻を耳に当てたら心臓の音が聴こえて胎児にもどる
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六月は新緑の海きみの髪に触れて知った初夏の冷たさ
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水無月の晴れ間に夏の熱気沸き脱皮するごと衣脱ぎ捨て
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アイライン引く時にする真剣で無防備な目を僕だけ向けて
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みずうみの あちらこちらに 九輪草クリンソウ 花言葉に似ず 毒があるらし
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鮑喰ひ毛蟹も喰って雲丹も喰ひ 腥きかな吾がきぬ卑し(船橋市場で爆食/亡父の七回忌)
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外気温27℃で生姜湯(温活)を 眠れぬ夜も生姜湯コレもアリかな(ハーブティー淹れがち)
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年上に 見られることが 嬉しいと 思った気持ち とっくに忘れ
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初夏日和 家へ歩く手に ちんすこう 「沖縄フェア」の ポップにつられ
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古の 番号打って コールする メアリーアリス いまなんじ
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土曜の午後バイクにまたがり風を受けコーヒー店で文庫本読む
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午後3時 黄ばんだ空が責め立てる 褪せた畳に押し付けた頬
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由比ヶ浜 小麦の肌とすれ違う この世でいちばん犬が憎い日
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渦を巻き寄せては返す雑踏の波に揉まれた君の溺死体
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あてのない夜にわたしの憂鬱を堰き止めるために床に臥してる
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