マニキュアをそっと塗ったらはみ出して 私の人生いつだってこう
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誕生日バースデー前夜しづかに更けゆきて あした七十四となる母
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今日もまた季節外れの暑を残し 素知らぬ顔でストンと陽は落つ /そこだけ秋
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背中側ふみふみされて ぬくもりに ねこのいのちの尊き日々よ
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えらんだよ 二人で行った 信濃路の コスモス街道 遺影の背景
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ネイル塗るため息ついて手をかざすあの人色に染まりゆく青/性転換したった!(笑)
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あなた色水色空色雨ブルー私を映す手鏡の色
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堅き樹へ釘を突き刺す丑三つに血の色滲む赤き月あり
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ここに座す月はやっぱり現れてヒイラギナンテン秋の讃美歌
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スケジュール帳を選んで少しだけ明るい気持ちになれた幸せ
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どれだけ せつなくなれば あの人に この気持ちが 届くのだろう
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人生の旅人開いた傷口もそのままにして歩まねばならぬ
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先覚せんかくの 「容赦ない…」の 詩詠みて 最近我も 考える日々 /21822Sさんの詩
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褪せた色紙しきし 鉛の筆跡だけ強く 教室にいた孤高の画家よ
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もし明日世界が終わるならば今日死ぬ方がまだ混んでないかな
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「もし明日世界が終わるからなんだ?」ギャングは笑い空砲を撃つ
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もし明日世界が終わるならラスト・フライトは赤い月をなぞる
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頭からギャンいかれてな、今背丈2ミリですねん そんな日あるやろ
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もし明日世界が終わるならばこの辞世の句だけ持ってさよなら
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早朝の冷気と風は頬を撫でランニングへと我をいざなう
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服屋にはファーが並んだ 止まれないの気づかないの難儀しないの
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木格子と漆喰連なる古き町 祭なごりの提灯残る
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もうろうと 顎を上げ薄く目を開け バスの窓から見る街は流れ
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ヒント1 パフェの語源は完璧パルフェです。 そこにチェリーが乗ってなくても。
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人知れず ただ燃え尽きるならせめて 君が見上げる空で死にたい
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死に顔が 笑っていたら 天国に ついたのだから もう泣かないで
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虹色の輝き放つ水晶の角度変えればまた別の色
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あと10日長月終わるカレンダー めくるその日に秋は来るのか
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目の前に ああ、憧れのイチゴパフェ3分の1くらいで飽きる
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苦労する 為に生まれて 来たのかな 少し辛いので マッチください
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