午前四時 木々の会話に 耳澄ます 葉を落としては 冬に備える
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ベルの音は上の句の如く絶え間なし風切り伸びるブラウスの腕
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覚悟決め 職業人に なり切れば エプロン姿 気にならぬもの
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エプロンを 買って貰って 喜べぬ 男尊女卑は いまや罪悪
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十日ごと二百グラムの珈琲を求めむと新寺町へ行く習ひなり
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勝ち負けも 損得だって 人生が 終わった後で 清算される
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屈辱の 内に芽生える 恋もある 這いつくばれば お金も拾う
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この夏に買ったTシャツ着なかった ソファの上で畳んで居るだけ
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そらそうや 思い上がりも 程がある 黙してじっと 虎視眈々と
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それはそう 長生きイコール 高齢化 火を燃すたびに 温暖化やで
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ヘルパーが 足りなくなって ケヤマネも みんな一緒に 高齢化やね
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こぶし荘 ロゴが入った ハイエース 送り迎えで 大活躍や
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こぶし荘 デイサービスで 盛り上がる カラオケの歌 周囲に聴こえ
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目頭を 摘み目薬 行かぬよう 副鼻腔炎 頼むでほんま
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師走月 忙せわしき時期は まだ先と ゆっくり歩く 温し冬の日
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息白し師走の朝に落ち葉踏む寂しき音色秋残るなか
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はらはらと 白き山茶花散り落つる 真白き冬に 季節は移る 
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誕生日晩ご飯のリクエスト 本当にいいの?カップラーメン
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コンビニの「韓国風」の菓子パンは遠くなりけりクーデタの夜
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寒うなり 思い出すは愛犬の 晴れた笑顔で 散歩待ち
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いたがりで ぶつからぬよう さけている ふわっとよける このままにげきる
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真夜中に腹が減るのはなぜかしら?そこで食うなと言われたっけな
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うたかたに合い言葉問われうっとなるこれか?違うよ!やり取り長し
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夢の中 叶うわけない夢を見る 深層心理に舐められている?
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気まぐれな風は私の風見鶏をカラカラ回す仕事に就いた
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貧相になったハンバーガー見つめ マイちゃん大きくなったねという
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あまりにも煤けた愛だった 初めから全てを盗った薄い唇
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いやがらせ? 公共料金 ひきおちぬ WEB登録 メールもきたのに
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いま来むと 待つよりほかは きかざりし 君のすがたの思いがけなさ
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いつの日かいくさは絶えて阿修羅なる三面六臂もいのりに伏すや
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