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小汚い アパートメントに 住み続け 心も萎える 老いも深まり
3
近頃はひとりを好む私だが君の「みんなで」には敵わない
5
枷
(
かせ
)
付きの両の手脚を引きずれば 別の
枷
(
かせ
)
付き 青い芝生で
20
回送の暗い電車は乗らせないまるで私の心のようで
2
上向いてサークルモッシュするときは熱気が空に舞い上がる時
2
ホトトギス 昔からある 聞きなしを 何度も唱え 旅暮れなずむ
18
蕎麦啜り一人思うは遠き日の家族の形そばにいてくれ
5
草を取る それが目的だけでなく 季節や命 感じるために
7
パソコンの 画面が出ないと 友の
電話
(
テレ
)
ダメもとの指示 強制終了
5
いつの日か この痛みさえも 薄れるか 父の遺影に そっと手を触れ
8
幼き日 怖れし父の 大きな手 今は冷たき 土の下なる
7
許すまじ そう誓いし日も 今は昔 ただ淋しさだけ 胸に残れり
6
面影は 時と共ににじみ ゆくけれど 心の奥に 怒声は響く
3
血巡りを詩的に浸せば言葉澄む それで生き易くはならないあはれ
8
仏壇に 並ぶ写真に 問いかける 二人の声は どこへ消えしか
4
梅雨近し
早朝
(
あさ
)
の散歩は お休みだ さてその時間 どうして過ごす?
6
追うように 逝きし祖母の匂い 残る部屋 父との記憶 薄れゆくかな
6
病魔にて 痩せ衰えし 父の顔 遺影に残るは 元気な頃か
4
あの日々を 悔いるは遅しと 知りながら 語りきこと 今は亡き父
3
痛みには医療麻薬を使うけど
梅雨
(
あめ
)
は地獄だ、早く過ぎ去れ
21
憎みしか 愛しか分かたず 父の死は 静かに我を 置き去りにせり
8
怒鳴りし日 過ぎしと思えど 遺影には 穏やかすぎる 父の顔あり
5
袖口が まとわり付いた Tシャツを アジサイの風が 吹き抜けていく
13
梅雨まえの 房を整え 夏支度 チョキパキパキと シャインの散髪
11
軽鴨の子が生まれたという写真 撮るのは母で保存は父で
6
はみ出さず真っすぐ踏めた足跡を集めて僕を作りたいのに
17
放物線を描くハイチュウレモン味 ペリカンが食っても大丈夫なの!?
3
入梅
(
ついり
)
前 露天風呂に
蜻蛉
(
とんぼ
)
の姿 羽化をも早めをる 温暖化
17
緑濃き朝の公園桃色の夾竹桃の花咲き初めり
8
紫陽花って おひたし系のひびきあり 花というより野菜の雰囲気(私だけ?)
7
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