満員の 電車吐き出す 人混みは 綺羅星のよう 輝く戦士
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犬を食う人に対して犬を食う人と呼ぶのは辞めよう 俺も
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物言わぬ植物ゆえに粗大ゴミに出される 鉄骨は組まれていく
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女たらしの太宰はあまり好まぬが 「津軽」のラストに涙ぐむ俺
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五右衛門の子孫だろうか啄木は悪いヤツだし短歌旨いし
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大相撲ハラハラ勝負の凪の間の浴衣姿は意匠の涼し
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盆帰りふるさと今の街に在り帰る場所なきそれも寂しや
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放哉に憧れ歌を詠み始め真夏にひとり咳をしてみる/題『歌人』
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メカニック描けば途端に筆狂う大藪晴彦作品よ/題『作家』
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食い逃げのモデル実は啄木か?放蕩三昧無頼ゆえに/題『歌人』
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猟奇趣味いかがわしさに身が震えそれを愉しむ江戸川乱歩/題『作家』
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太宰ってめっちゃモテてるその実はめっちゃ勝ち組めっちゃ羨望/題『作家』
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五寸釘ひとり畳に釘を刺す丑三つ時に迷惑なハコ/題『歌手』
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長い歌カラオケ顰蹙買いますよさだまさしのやつはだいたい/題『歌手』
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始発は大混雑、✈️の方おおし、夏休み、いいなぁ
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売店で熊鈴買ひしハイカーが 木洩れ日揺るる上高地往く
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明け方に かまちょで起こされ ねこを抱き いつもの体温 機嫌も上々(ホッ)
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口角に残っただけの笑み残しどうせなら恥 楽しめよ俺
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枕元のカーテンゆらす風あれば夏布団ひきよせふたたび寝にけり
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思い出をなぞるようにここに来た君はいないが涙は優しい
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夏の夜 駆け込み情事は危険です ほんのはずみでわたしを手放し
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夏風邪に 咳き込みながら うつらつら こんな夜こそ 言葉よりもっと
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夏風邪を 家人にうつされ 咳してる さする手のひら 誰とくらべる
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いつまでも 隣にいたいと 思うのは 恋か愛か はたまた利己か
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車外計四十二度はさすがにねそれでも三十九度はあろう陽光
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生まれ変わってあなたと出会い恋をする叶わぬ夢をぼうっと見ている
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メッシュタイプ貼る包帯が血に染まるこのきっかけで切れる物もある。
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久々に道の真ん中転んだよ。交差点でも助けないんだね。
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親友へ 今いろいろと やっている もう少しだけ 待っていてくれ
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またキミに はらわた煮えて 頓服のお世話になりぬ 薬もつかな( 次回通院まで)
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