句を歌をいっぱい詠んで畢生の大作なのにまたボツだった
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石と葉と歌ひ交はせる雨はあがり濕りたる風に夏はばれむ
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初恋をしたがる古希だ若いだろラブレター書きまくってるだけ
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私はカメラマンだ写真は紙がいいスマホで撮って義母さんに
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指先に 込めて握って 伝えたい 恋人よ永遠に 健やかなれと
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「タンタン」を撮った旅行の思い出に涙する今ALSで
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翔平が聡太が孫の今は古希知的障害息子はいい子
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レコードにならない作詞まだ古希だ夢を見続け今も青春
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我が愛は 稲妻よりも 末永く 貴方は似てると 仰るけれど
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他人になった指切りの娘は幼稚園「よめさんになる」から逢いたいな
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断片的な記憶になった横殴り雨がしたのはいい友達に
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我が為に アプリを始む 君のその 真綿の愛に しかと包まれん
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待ち合いにあのひとがいるその瞬間知らぬ苗字で呼ばれ席を立つ
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影ありて 振り返らぬは 美しの うなじに色香 憶えけるかな
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妖艶の 女子おなごに酔いて 戯れて 何時しか時を 取り戻せぬまま
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通常の業務のはずがApple Watchとけいにはエクササイズにカウントされてる
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ソフトはね アプリというの いまどきね パソコン旧いふるいから役立たず
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ぐさぐさと心を病ますお小言をほっこりさせる深夜のすいとん
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目の覚める緋色の花にも似た姿 夏の夜道にあぶくを吐いて
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アンバーの瞳を寒夜に煌めかせ つがいと駆ける月を追い掛け
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手を繋ぎ夢でも会おうと約束す ラッコたち眠る波のゆりかご
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余韻って 欲しがりだから 帰り道 寄り道すると 喜んで風。
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あち東風で 子供と桜 舞う今日は いたく春ある 心地こそすれ
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気がつけば人口2割減ったよな無人の駅で食むバターパン
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れ、れんらく、さき交換してみませんか?どんなシミュレーションも潰える
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10年の社内恋愛をしていたと苦笑いして話す同僚
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君の手も君の眼差しも愛しいよまるで中学生の恋だな
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カーテンをすり抜けてくる夜の吐息あなたの肺の律動を思う
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人波のベルトコンベア乗りこなし プロセスフードに思いを馳せる
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幸せのハードル低いと笑いつつ  ごはんがおいしい、ただそれだけで
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