假初かりそめの さびしき色の冬枯れの 木羣こむらとづほどなくの春
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コクトーの 創りしリング 身につけて これを遺さる 若葉を想う
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中枢を持たないがため永遠をたゆたう君はさびしくないね
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ひとくちを我慢したからひとつだけ未来に淡い信頼を得る
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パターンのなさにこなれてくることも一つのパターンだった早春
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淑やかに絹の香りの漂へる花の御紋の女雛の唐衣からぎぬ
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思いやり 持てば持つほど なぜかしら 心膨れて 世界を覆う
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浮かれれば 自分のことで 目一杯 他人のことなど 無きに等しく
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悲しみを 知れば知るほど 人間に 優しくできる 不思議な話
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人一人 生きてるだけで 世界あり 人は蟻とは 立場が違う
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妄想を 語る人には 要注意 聞いてるだけで 症状悪化
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生きている 見えているだけ 奇跡なり 聞こえていれば なおさら感謝
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毎日が いつも変わらぬ 日々であれ 無駄と思わず 感謝するべし
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青空が こんな色とは 知らなんだ インスタグラム 一人楽しみ
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花の世は 梅から桜に 代わりけど 永田町では 春はまだ来ず
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寝落ちして返信ずと分かっても ひたすらひと り愛をつぶや
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雪解け静かに窓辺の小川隣の布団捲れて月の夜
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冬枯れの 寂しき里と見ゆれども うちには春の支度しにけり
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恋心ひた隠すのはいつまでか。 今年?来年?あぁ、もう言っちゃお。
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国民の疑念晴らさぬまま通過なぜ予算案衆院通過
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卒業式 青年教師熱血のしじまに泣きて蛍の光
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裏金は非課税みんな憤る「確定申告ボイコット」ネット
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艶やかさ競う中馬の雛街道 豪商に生まれし男児 男雛を貰うらし
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途中経過は普通最終的恋になればいい古希なんだが夢を
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からっ風 肩すくめても一人きり  ポケットにいれる右手左手
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東京より戻りし娘に見せむとか故郷津軽は地吹雪つづく
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勇者より ポップの生きざま憧れる 「人」を教わる 大魔導士せんせいなのだ
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一生の間にあなたに会えたこと それがもしかしたら救いかもしれない
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子の前は 聖母のようで 在りたかった これすら出来ぬ 世界を恨む
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ここからは立入禁止なのですが 貴方はたまに入っていいです
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