日本國民 汝、深き疫病なり党争と黑血の蟠る日の旗を振り
10
種明かし前に別れてしまったら鳩が出てこないままの帽子
3
充実!と 感じられしは 良い時を 過ごせたことか 時の記念日
11
ドクダミを「あぁ、ドクダミ」と思う時緑で染まる私の余念
6
花散りし鉢のさつきを植え替える その鉢々に雨降り続く
10
大切な思い出全て生搾り 甘い記憶のシトロン・プレッセ
4
魂を むさぼるやうに 生きる師の 空の写真は 一万枚超ゆ
24
教室の隅でうつらと白昼夢シナモン味の夕焼けのあと
4
近代的自我などといふ虚構にも傘のごとくに天皇制は
4
日に添えて葉っぱも木陰も空気まで濃くなっていく桜並木よ
20
雨の日は子どもウキウキママ憂鬱濡れたい君との攻防戦
11
霧雨に月下美人の花開く薄明かりの中に香り漂ふ 
15
傘さして家に帰ったはずなのに子どもびしょびしょお風呂にはいろ
11
去り際がドラマチックじゃなさすぎて もう会えないとは思えなかった
12
幾千の針も隙間なく刺しゆけばまるくならむと笑むきみと生く
13
狼の遠吠え響く我が身体今すぐそこへ駆けてゆきたし
12
「雨ですね」で始まる会話 同僚と 世間話と 片手にココア
21
勝俣を半ズボンにした立役者 シザーマンだとか呼ばれていたな
2
御手元のブルーアーカイブのように 身体透き通る栄養剤を
2
ご飯かお風呂かそれとも私 沈黙で開けるHUNTERへの道
3
父の日の灰皿求めニトリにもカインズにもなくオートバックスに在り
12
長年の内線表の謎わかる「人魚」と書いて「ひとな」と読むらし
7
空白く 我が周りに 纏わりし 湿り気感ず 梅雨入り前に
9
夕飯時路地をふわふわ横切るは幸せはこぶ煮魚の群れ
29
遠い日に互いを映し聴いていたブレンダ・リーのこの世果てまで
16
あめのひは やるきがでない ねこもおなじ おひさまたりない ただただねむい
22
この頃はここ古米とこめの鳴く こけこけっこうのにわとりと競う
9
またひとつ貴方のことを知れたのに。これは何人知ってるのでしょう
6
結論は出てはいるのだ分かってる 必要ないがApple Storeに
4
梅雨寒に一枚羽織る昼休み ビデオが終わりふと目を醒ます
7