停滞のEV市場まだ明日は来ないのかより今は初恋
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咳とまり なんだったんだと念のため ヴィックスドロップ ポッケに入れる
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それわかる すんごいわかる ❤押し あと五つくらい ❤押したい
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大丈夫 心配よりも 「願うこと」 繰り返しまた 繰り返す父に
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リズム感 重視の配置で一体感 出来たらとても気持ちいい詩
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肺の奥から呼吸する一番好きな午前二時 だって私はこんなにも自由
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カレンダーめくってまわるも仕事かなさあさあ月が変わりますよと
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高熱にうなされる朝グレゴリオ暦の仕業か効かぬパブロン
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死んだ目で空を見る知らぬ子に祈る春どうかあなたが救われますように
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あなたは足らずわたしは余る0.5ミリの愛夫婦ってこういう事かも
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何度めかの「これがラストの真冬コート」 寒暖差しんど いつまで続くの
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義母ははとランチ ピザは楽しみだけれども 花粉は飛んで気圧も下がりぬ
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なんとなく起き抜け食欲なくってさ パンをしまって ビスケット一枚(と、りんご)
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10秒で 返信しないで ポストから 片道3日が ちょうどいい距離
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図工室「何しに来たの」いえ、何も 「楽しいよ」って聞いて来たのに
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サービスと付けて何かとオンライン出生率は最低記録
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抽象画のような不安に苛まれ生きてく強さ試されている
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私だから この人生と わかるまで 随分かかった 今日の黄昏
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いい匂い美味しい記憶とあたたかい湯気まで見えるここにないのに
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ハイハイの孫に不要のベビーチェア老犬介護に大活躍
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友人はいつも優しき言葉発つ 心の痛み倍持ちたるも
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雪解けをまつの木の間に見下ろせば霞の底や都なるらむ
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一口で噛み切れそうな中指に心臓を指され死にそうになる
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中井久夫著『災害がほんとうに襲った時』を読み返し三陸の海と人情思ふ
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産んでくれ 頼んだ覚えは ないと言う 親を選んだ ことも忘れて
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春風が 空気を読んでレベル弱 時間をかけて景色着色  
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春風を 吹かせて走る登下校 ランドセル中夢を踊らせ  
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木蓮の小指のつぼみ膨らみて 木の下見れば梅の花びら
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君の作 詩がないと言う人の刺さる言葉にペンを捨てたり
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食感が忘れられずに新品を家族会議があるたびに噛む
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