食堂のおばあちゃんプロ胃袋を満たす「銀ダラ煮付け定食」
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幻惑の新投法の君いいね絶妙な間にクイック変化
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終盤にギア満点の度胸から初マラソンで日本最高
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口さみし 酸いも甘いも 満ち足りず あなたと早く キスがしたい
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三十余年生きて残り時間半分こして一緒に食べよう
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ルピナスの 苗売れ残り ひとかごに 物言はぬ花 籠ごと買ひて
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いち早く 眠りたいのに 追いカフェイン 夜と朝の 狭間で揺蕩う
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きらきらと窓辺で白いひげ光り ねこは目を細め春を待ってる
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沸いた湯で紅茶を飲めばため息と少し寂しさ蒸気にのぼる
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さいごまで飼い慣らしてくれ道化師の操り糸の先にいさせて
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気にしても仕方がないこと知りつつも あんよが上手な子供を目で追う
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目が合うとニッコリ笑うキミが好き 一歳のキミ天使の微笑み
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長崎3区調整自民不戦敗政治とカネの逆風予想
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鍋の具を考えながらうたた寝を 今日の主役はザク切りキャベツ
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晴男なら警備員あいにくの大雨は雨女を惚れて
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遅咲きの 寒椿揺らす 春風は 誰の味方や 草木のかたきや
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写経する右手の筆ペン少し揺れ 深く息吸い背筋を伸ばして
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炊き立てのキノコごはんの香ばしさ 大根おろしにじゃこ添えて
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階段を選んで登る  お金くらい役に立ちそう筋肉貯金
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レシピ眺む 春らし いちごの桜餅 よくよく見たら 離乳食だった(笑)
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まだ若き紫木蓮しもくれんの華奢な枝 大き蕾を抱き風に耐え
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ねこたちは げんきげんきで プロレスを きっくだぱんちだ はしりまわるよ
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なんでだろ ため息出そうな ダルい朝 カフェオレの湯気で誤魔化してみる
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傍目から 見える家族の笑い声 受けて荷を出す我作業員
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ディアマム 十八以来 受けし愛 ひと目会いたさ こころ度米す
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「産み増える」ことの最適化のせいでいまこの場所で絶叫をする
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「貴方の風邪は何処から?」と問われれば症状さておき「私は子から」
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進みゆく 桜の季節 待ってろと 冷たい風も 乗り越えようぞ 
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星の下 生まれついたが 百年目 骨の髄まで いじけています
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さようなら言いまつがいの日々よ まだ「どうしたまして」と母は言いたい
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