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すいっちょんだけがわたしのそばに居る梅雨もくすぶる生温い夜
12
わたくしが無邪気に握る剥製よ可哀想だね光みたいだ
5
来世でもも一度会おうと言われたな足元のアリ踏んじゃならぬな
8
湖底なる幾夜もの光の墓標まもらふきみは木蔭で咳をす
12
初イチゴ烏に先んじ摘む夫を憎っくき敵が屋根から見てる
29
六月の炎天だとて引きこもり復活二刀流見逃すまいと
19
とくに好きというわけでもない色にやたらと縁があって(それだけ)
8
カッポカッポ お馬の様に歩いたね もうもう動かぬ
愛犬
(
キミ
)
のその脚
50
「行って来まーす」ふと振り返るベランダに淋しそうな
愛犬
(
キミ
)
の姿が \ 若かりしキミ
35
長い茎伸ばし咲きたりアガパンサス 夜空昇れる花火の如くに
23
根拠無き光降りそそぐ散歩道体は軽く言葉はいらぬ
9
あの夏の 全てを映す カセットは 君の心に 置いてきたまま
12
紫陽花をせめて見た気になりたくて 絵ハガキなんか届かぬだろか
19
六月の記憶の中の
梅雨時
(
つゆどき
)
は 雨に震えて長袖着てた
15
フランスに「ダ」の字を入れるとフラダンスとか思いつつ初夏の午後二時
9
風になびく君のくろいかみ 少し振り向いて、あかいくちびる
10
マンドリン少し 音は鈴虫みたく
5
皮ごとに ぶだうの房にかぶりつき 陰圧をかけ果糖を飲み込む
16
梅雨も多分 休みたいときあるんでしょ 昨日の怠惰 本日配送
15
紫陽花は外の方から染められて色の調合できるまで待つ
22
ひとりだと思い知らせて欲しいとき そっと寄り添う僕のイヤホン
12
熱中症 アラート出てる その時間 メロンの苗に 水をやらねば
5
ハクビシン カラスの被害 防ぐため 防鳥ネットを 張り巡らせた
2
モロコシを 収穫したら おいしさは 買ったものには 及ばなかった
2
君を待つヒールに泥が跳ねたのは 紫陽花ばかり見ていたせいだ
10
真上から お日様照らす 禿げ頭 麦わら帽子の 天頂抜けた
3
現実が 望みどおりに なるほどに 良からぬことを 望まぬように
2
夏至前の強烈光線耐えかねて マッチョな俺がついに日傘を
22
「あの人が好きな曲は?」とパスワード忘れて秘密の質問される
22
梅雨明けはまだ先なのに 背を伸ばし 夏を待てず開花す向日葵
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