背に負ひて山路を下る里人の柴木に挿せる梅の一枝
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霞むにも名残ぞ惜しきたち出づる都の空の有明の月
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東風こち吹けば御牧の駒ぞいばゆなる美豆みづの入江の水温むころ
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世の中のすべてに勝ってみせたくて、一人セブンのカツ丼を食う
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まっさらの布に型紙並べ終え息を整えハサミを入れる
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細き身で微笑み返す桜草 篠つく雨に泣きても立てり
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わらべらはランドセルしょい水たまり 雄叫び上げる雨のおまつり
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怖ろしい 現実を見て 逃げ出した 己の過去が いまだ尾を引く
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いつの日か 夢から醒めて 現実を 目の前にして 立ち尽くすのみ
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現実と 格闘すれば 現実は 飼いならされた 愛犬となる
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どの人も 夢ばかり見て 現実を 綺麗に飾る 極楽とんぼ
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現実を 遠ざけるほど 現実は 牙を剥きだし 背後を襲う
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空想と ネットの中に 住む人に 世界は未だ 暗黒の霧
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永遠の 思いを知らず 働けば 食って寝るしか 思い及ばず
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人の世は 川面に浮かぶ 泡のよう 生まれては消え 儚き命
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永遠の 契り交わした 他人は今 家族となりて 一人にあらず
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他人は来て 他人は離れて 忘れられ 他人に戻りて 家族感謝
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なんで生きているか、自問自答できない自分、笑
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始発、水曜日は座れましたので、まったり仮眠していこう
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人生何とかなると思えば、何とかなるようであるかな
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朝刊に十三年前を思ひ出し「まだ若かった」と語り合ふなり
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おなかがグゥ 見よう見まねで ルーを溶き 具のないカレー 遠き日の味
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LPエルピーを消費しながら生きている 望むは老衰GGジージーエンド
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また冷えてきたみたいだね 大丈夫?例年通り咲けそうですか?
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払込みふたつ済ませて 風邪も引き ひきこもってたが 明日こそ出るぞ
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永遠に変わらぬ想い贈ります 僕の想いが化石になるまで
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こっそりとマスクの下で口ずさむ 帰りの歩道 私のステージ
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「猫カフェ」が頭の中で離れない これは誰の占い結果?
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「親の苦労 子供を持ったら 分かるから」 血を絶やそうと 心に決めた
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あの日々は良かったと思う昭和の世その清流に遡上する夢
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