チビ猫の黒曜石の瞳にも ねこ母うつる まだ生きなきゃね
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規定されぬ時間が苦痛で耐え難く奴隷に向いている私
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わたしたちきっと地獄へいくでしょうふたりでいくならそれは天国
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いらないよ 君以外もう 見えないよ 僕の全ては 君で生きてる
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アメカジの専門店を覗いたら中はさながら文化のジャングル
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「会って話ができれば」と送らるる 会いたい怖い綯交ないまぜな夜
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町中でもうすぐ夏と便り受けここまで届くプールのにおい
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何気なく読み返す本に挟まれた栞が旅というものなのだ
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街灯や 夕陽や月や 朝日やら 日常花火を あなたと見たい
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必要とされないそんな存在で 君の一番なれた幸せ
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香焚いて真っ直ぐのぼる煙よりわたしは燐寸マッチの煙が好き
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人間のフリをして はや 数十年 様になってきたかと油断して
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今だから 見える景色が ここにあり 墓参りする 結婚記念日
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欲しいよと貴方の声が聞こえるのでもまだ足りぬもっと言ってよ
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一人夜に 細き糸引く 流れ星 願う間もなく 永久とわへと消える
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伏し目がちなきみとはいつか会うきっと旋回する鳥に似ている
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ゆらめきを終わらせたから買いに行こう星の形のスパンコールを
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窓際に宇宙の写真を置く/夜汽車/過去はただの揺れる波紋で
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雷雨の日悲しさが消えて濡れぬよう本を抱えて君と走った
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切り株のくぼみに誰が植えたのか可憐な姿の初雪カズラ
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大型バスゥに乗ってますお隣さんハイお隣さんヘイだんだん道が真っ直ぐでつーいーたーところートゥトゥ/つづく
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「おめでとう」スマホの通知来て気づく 0時のオフィスで歳をとった日
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人脈を生かしてネットワークさあだが分からない古希はオジサン
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冗談が通じない意味分からなく怖くないからまた初恋を
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感情があふれて離れられないと恋に発展するとは甘い
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頭痛して意思も決意の輪郭も ぬるい空気に侵されていく
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ウマ娘 映画で描きし 二〇〇一ゼロイチ年 新入挫折で 退社した頃
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ダービーは 春の終わりを 告げたるも 我が馬券またも 外れと成りゆく
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献血🩸も102回目、この世で何リッターささげれば、煩悩なくなるかな❓
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ゼロになり ゲ|ムの中だけ隣 「これでいい」と言い聞かす←今ココ
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