俺だけが 未だに首輪を着けていて 愛の名残に繋がれている
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赤と黄の千両すーと瓶に活け清けさ守る公衆トイレ
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あなたとは二歳差になる五ヶ月間だからどうってことはないけど
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携帯もスマホもなかったあの頃は心の中で会話をしてた
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冬晴の 乾いた風にサツマ芋いもを干す 孫娘きみの頬張る 顔を想いて 
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米浸る 鍋を思って目を覚ます 弁当無しの土曜の朝よ
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また恋をしてエレジーにする作詞家になっていた北国で泣く
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眠たいと 夜中のライン妻からの送迎コール一人待つ君
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悲しいね・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そうだね
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何遍も冷や汗をかき営業で取引先を周る雪の日
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この道を行けば分かると言うレスラー行かねば分からぬこの人生か
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足跡が点々続く雪道の靴の小ささ息子じゃないか
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水しぶき浴びる僧侶の寒修行見ているこちらも手合わせ震え
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もうやめて二人を止めてと懐メロを歌う母親こっちは冷める
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卒業の時をぼんやり待つ前に合格しないとキミに告れず
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何もかも 便利になって 簡単に なんでも時短 余らぬ時間
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雪景色今年も見ると驚いて苗場に行きたいなどと思いし
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ふたご座の流星群は見そびれて あかるき月とシリウスよ、願いを
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冬の魚見て歩いてる魚市場ザルの中からお釣り取る店
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石庭に積もりし雪が禅寺の景色をしんと清らかにする
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いやいやをする子をなだめてあやす妹を眺めるだけの独身の俺
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キミボクの間に二乗の斜め線引いてなりたい三角形に
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真夜中に民謡唄う節回し八百屋の主の声が余所行き
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「昆布が海で出汁が出ないのなんでだろう」素朴な疑問のネタに殺られる byテツ&トモ
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バースデー祝うメールはほぼ全てショップサイトのクーポンメール
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アウターを買いに行ったがピンとこず 足りてるシャツを1つ買い足し
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君を見るなんでもないなんでもないけど世界のすべてをぶつけてみる
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抱きしめる二度寝しに来る吾子の肩師走の朝に命が二つ
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期待して計画立てるそれがひとりきりでもいいもん、に慣れました/希望と悲哀
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また明日遊ぼうねって今日の日の終わりを惜しみ吾子とつなぐ手
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