甘くない 固めの団子 ほおばって 美味しいねって 嘘でも笑う
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雨風が窓たたく夜は蒸し暑くパステルカラーのアイスを食べる
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将来の将来の将来の将来の将来のための投資
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【「死にたい。」これが『ニンゲン』のバッテリーエラー音です。】そんな物騒な音が鳴るのかいと驚くAI
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普通に生きて、普通に暮らして、そして死ぬ。普通ってなんだ。
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ささやかな日常さえも罪ならば君をさらって世界滅ぼす
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恋愛の漫画を読んで声に出す「私もなりたい あの子ヒロインみたいに」
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生きるのに辛くなったらテキトーな人を手本にして深呼吸
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肉体は接点 人の心中の無限に広いコスモ同士の
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車窓から 見える子供を 眺めたら 真っ白だった 幼き時よ
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月曜日 憂鬱になる 月曜日 嫌われ者だ俺と同じで
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いつかおれ気が狂うんじゃないかなあふと不安になる日曜の夜
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飛び出した腸を見てなんとなくヒトのホルモン鍋は不味そう
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夕暮れに 水張りし田を 見て思う この一年の さまざまな事
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ストレスを三十一文字に置き換えてそっと吐き出す深呼吸なり
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唐突にウルトラマンにはまり出す 兄の影響圏外にあり
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夕暮れに見上げた先の白い雲 雨戸を閉めるまだ明るいなぁ
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神様は人魚から脚を取り上げはしない 泡になるまで見守る
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代かわり 十年ぶりの 町会役 はじめましてと 会費こつじき / 集金
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夏近く 蚊の気配見て どうするよ やっぱり蚊取り 線香一択
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彼の事どんどんどんどん湧いてくる 置き場所ないよ狭い部屋だし
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静かなる 日曜の夕 青空で また彼のこと 想ってしまう
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なかなかに取れない疣と思いきやSFTSを播くあいつだ
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銀色の義肢を軋ませぎらぎらと吟味している銀河のいろを
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格差社会、そもそも議員と格差ある、庶民の思い、届かぬ現実
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処分する君が忘れた時計とか君が知らない時の痛みとか
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もう二度と会わないつもりなんでしょう?きみに呪いをまたねと嘯く
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お母さん 折ってくれてた 朝顔が ひょんなことから 見つかった梅雨
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まだ学校の課題は残っているけれど 楽しみほしくてカラオケ予約す
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うちの父 おならでガス漏れ検知され 警報音が実家に響く
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