言の葉は 心を映す 画となりて 彩を増し 人を仕上げる
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鴨居から見てる人等の時代には豊かな時とまぶしい光
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その愛が上手くいっても違っても あの日の自分を忘れず生きたい
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白猫を 初めて抱いた 初夏の日に 身体の重さ 予想より上
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雲の上 一緒に居るのは 僕だけど、共に要るのはアイツなんだね
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君が開けた数年前のピアス跡しこりがいまだ取れないでいる
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目を見張る演技上手な子役見る 人生2週目可能性大
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好きなとこ10個あげよと言うキミに ひとつでいいよ全部が好きだよ
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水晶に刻まれしこの一条は 太古の空を翔けたいかずち
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マスク中口の両わきほうれい線いっこく堂の腹話人形
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日付変わる地球ほしの自転に私だけ乗り遅れてる取り残されてる
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春先に梅を扱う人を見て今年こそはと思うんだけど
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疾風よ私の不安風に乗せ 遥か世界に運んでおくれ
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あめふって あめりかざりがに あるまじろ あにーぱいるか あのにます。 / だいじょぶGoo`Job
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彼の目に見つめられるとうつむいて 何も言えない初恋だった
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キミと会うその日をひとり考える でも、たぶん、そう、想うは吾だけ
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落ち込んで きみからきいた カルチャークラブ 踊り出したく なるのはなぜ?
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弱いよな親なんだから強くなきゃ 息子の方がずっと大人で
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「大丈夫」そのひと言がもらえたら ココロ落ち着き短歌が詠める
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如月の霧雨が沁む傷痕に騎士団長は北風を負う
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君がゆく涙は風にさらわれて吸いこむ空はどこまでも青
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定刻に いつものふたり いつものよに 西陽に揺られ ガタンゴトン
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君の言う「好きそうだよね、琥珀糖」CMよりも効果ありそう
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銀色に糸引く雨の檻の中 陽光ひかり呼び込む友の言の葉
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幾たびも今を限りと生きのびて巌のごとき威容は褪せる
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雨の中家路を急ぐ雨傘を壊すはいつも十字路の風
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きみはいま しあわせかい? 九年と ひと月まえに もらいうけたきみ
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暗闇に慣るるまでの間ながかりき涼をもとめて葦簀よしずひさし
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「今度から気をつけます」と言う僕の座右の銘は面従腹背
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心根の強い男になりたいなぁ 外面ばかり気にしてないか
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