淀川の向こうに見える摩天楼 住んでる世界が違うのかなと
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淀川を越えて未来へ連れてゆく マルーンカラーが君を乗せて
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逢坂はすこぶる遠いと思へども 行って後悔することはなし
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桜より一足早くサクラサケ 合格前線 昇れ君まで
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なにひとつ白きものなき夕暮れに感傷だけが輝いている
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年取って 言い間違えが 多すぎて 恥ずかしいけど まだ生きている
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なんだって 鳥丸彰 死んだって ドラゴンボール 持ってなかった
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かめはめ波 何年練習したことか おとなになっても お風呂で氣溜め
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あの日あの時など幾つ夢にみて 自分責めれば報われるのか
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うたんかで リモート飲み会(顔なし)開いたら 愉しく呑めそ 酸いも甘いも
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いなか道緑めいてはれやかに うぐいすの声はやうやう近く
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帰りにさシュークリーム一緒に食べようね 最後の最後 ひみつの寄り道
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ねこたちの全力バリバリ受け止める 丈夫なソファは三千円ほど
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指先の機微もそっくり汲み取って君を落書きなんかにしない
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熱く楽しく面白く我がカープまた勝つからビールぶちうまいのう
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わからないものをわからないとわかるためにさあ歌を聴かせてくれ
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買い物を日なたで待ってたウチのに乗ればそこだけ春のぽかぽか
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些細事 恥じらう姿 触れる髪 どれをとっても愛おしすぎて
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幸せって 大事な人達の 横顔を 見て穏やかに 過ごす時間ときかな
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うずくまる蜂に思わず寒かろと啓蟄過ぎの風未だ冷たく
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当たらぬも当たるも八卦買い物に行くに行けない曖昧な空
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ざわついた 心の奥を 見据えれば ただ自らの 諸行ゆえなり
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待ちわびた再会不倫にはしたくない初恋がドタキャンにする
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休み電車空いてるね、ゆっくりこっとん、こっとん
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菓子「パン」と 名付けた輩を 恨みます 体重計が 示す数値よ
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音もなく射して仏間に舞うひかり 春のぬくもり知るぬいぐるみた〇ぱんだ(大)
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晴れわたる弥生の空と台所 ラジオは語る 十三年
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各おもちゃ何でも揃う児童館 一歳二歳に夢の国かな
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散り初むる河津桜の木の合間覚えあるひと手を振り笑まう
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好きな人 一緒にいては気づかない 失くし初めて どれ程か知る  
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