孤独とは正反対の素敵さが僕の孤独を怖くさせる
3
真夜中に 空を見上げる 二人きり 夢か現か 分からなくても
5
虚実糢糊、玉石混淆無秩序な 電子の宇宙で君を見付けた /「いいね」
7
同じもの欲しがっているわがままに生きるわたしの息を止めて
4
暑くても毛布潜って目をつぶる息をすること悪いみたいに
3
せきららな私の骨にがたがきて震えることも出来ず崩れて
5
ラズベリーで思うような曖昧さ 味も色も知らずにごめんね
4
預けてるからだが布団に溶けていく 返してほしい言葉もなしに
3
普通そう普通に話すそんなことできたことが珍しいことだったんだ!!
4
消しゴムで消えるのならば良いですね油性ペンなら分かってくれるか
3
てらてらと揺れるプリンに聞かれてる『何が不安で?』こっちが聞きたい
8
投稿の写真テレビにアップされキツネ長々寝そべっている
13
静けさを感じたことがありません 嵐の前にひとりきりでも
4
眠たさという大いなる恩寵を破裂しそうなくらいに吸い込む
3
向き合った君にヒヤリとしてしまう 涙みたいなヘッドライトが
5
ワタシだけただワタシだけ欲しがってあなたの瞳に映っていたい
4
ああ君を想って眠った夜にさえ 悪夢はきたる脳をおかしに
7
ワッと泣けるよなビートは単純で大の大人が朝まで騒ぐ
5
揺れながら通学電車でキミが読む星新一のチョイスに惚れた
20
センサーの壊れた隣家の電灯が 窓越しに光る明滅の嵐
7
何気なくひっくり返した石の下みるもんじゃないね見るもんじゃないよ
3
「その時」が来ることをひたすら思い何にもせずに寝転んでいる
2
結婚をしていても子どもがいても鬱病になる人もそりゃいる
3
来年さ、仕事辞めるよ。年老いた母に真っ赤なスイートピーを
5
あと少し 寝ると休みが 終わります 起きたら明日 寝るまでは今日
8
真っ白な壁にしばらく影として存在してみる本日快晴
9
22時過ぎのLINE まさか!と開く 朋遠方より送る有り/『学而』嬉しいけどね
10
日輪が地磁気を揺らし水鏡につらなる苗に波紋をのこす
9
初がつお 昨日食べても 初がつお 戻ってくるまで ずっと初
18
デカルトよ 落書きしたのは悪かった 踏み出す手足を君も笑うか
6