新梅田地下街の店一人呑む何ともなしの日々も受け止め
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炊きたてのご飯の湯気を浴びること それが一番お肌にいいよ
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そろそろかもうそろそろかと思い込む彼女の告白待って一年
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生け垣に積もる雪にも寒椿花びらがもうほころびたりて
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青春のテトラポットが無い海辺打ち上げられたハングルの文字
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年の瀬に仕事で埋まる彼氏とはデートもできず涙出てくる
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初詣二人で行くか何となく家族も一緒に行くかと思い
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長靴を買った買ったと喜ぶ子早くも雪を踏みたいらしい
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ひざまずき神に祈りしクリスマス願いは皆の無事を想いて
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ゼリー色空見上げては踏みしめる雪の具合はサクサクとして
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初恋の彼は毛量と腹回りと左手の指輪以外変わらない
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クリスマス街並みに立つモミの木の光の点滅色とりどりに
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こうありたい 祈りの果てに 立つ姿 美しいかな 泥だらけかも
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明日会える ススキ輝く帰り道  匂わせなど全くない いつも直球の君
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愛し君 何度言葉を紡ぎても 淡雪となんら 違いはないから
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「会いたい」と病を告げる君の声 耳朶に残して季ふたつ過ぐ
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笑ってる時だけつくるクッキーの やさしい甘さがなんとも泣けるんだよな ねえ母さん
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飲み干したブリックパックの紅茶が薄味すぎて終われない今日
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冬の朝 窓の外には 衾雪ふすまゆき ほのかに香る 君のポマード
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人間がぜる音する生存の哀しみすらも放棄する様
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掌で包むカップのココアには生きる哀しみカカオと混じり
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Happy Birthdayおめでとう午前零時にLINEする いと三男むすこよ私は彼女か!
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犯人はポテトチップと推理する 頬に出現真っ赤な吹き出物ニキビ
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灯油手についてる気がしておびえつつペットボトルを片手にタバコ
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届きたる賀状じまいの便りみてそれすら出さぬ吾は自省す
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痛まないことのない世ですこしでも痛みの少ないところにいてね
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チャルメラは3分茹でちゃだめですよ 1分半で具なしがよろしく
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病んでから知る肺がここにあること(じょうずに咳ができてうれしい)
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安物のスタジャンは袖が偽皮で二年たったらボロボロひび割れ
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ひとしきり はしったあとは おひざなの(ぺったりこ)ちま猫ちゃんの おかあちゃんなのよ
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