手つかずの不幸話にロマンスと頂き物の呵責を一つ
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稲妻が掛け巡ることで初めて身体が定義されし夏の日
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こんなことするのはあんただけですと母の叱責ふと思い出し
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突然の雷雨も降るなと言わないが花火大会無い日にしてくれ
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題名も知らぬあなたの鼻歌を忘れてしまわぬ様に埋めたい
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普段なら 雷鳴りて 明ける梅雨 雷雨轟き これで夏来る 
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ヨドバシとリンクス延々彷徨って目的遂げた時の嬉しさ
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淋しさが 我を誘い 喰らう呑む ひとり誤作動 飛ぶリミッター
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寝る時はネルシャツを着て寝るんでしょ そういう話は信じるんだね
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夕闇の静かに迫る ため息の 一つ分ずつ黒染まる庭
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仏様 千々壊るるも 仏様 死骸を目指すは あぷあぷ嬰児
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あばら骨 腕を通して 亀に似る 隣家の火事に 白痴は唸って
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花を愛で 鳥も愛でても なおむなし 糞から咲いて 虫の血が流るる
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有害な 鳥獣捕獲 決行の 速報を聞く もの悲しさよ
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夏が傾けば思い出すのは腹の破れたメスガエル 母知らずとて ケラケラ跳ねるグロテスク
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かたわのこ ガイドブックを みてないた 世界の歩き方には 歩き方が載っていない
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夏のまだ 明るい空に 打ち上がる 花火眺めて せーの、たまや~
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頑張ります 恋と勉強と ダイエット 夏休み明け 楽しみにしてて
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地獄でも 天国でもない この場所で 今を生きてる 誰もが同じ
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夏祭り 歩き雨降り 濡れ始め 萎える人々 いい気味音頭
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友の旅マンゴー氷の美味なるを 話しと写真で味わっている
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とりあえず ゴハンはたべて うまうまと おかおあらってる チビ猫だいじょぶ?
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真夏日もこの湿気さえ厭わない蚊さえ刺さなきゃ思う夏の日
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蝉時雨撮れればいいとこんもりと田中に繁る小山を写す
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「世界って実はとっても面白い!」 目が笑ってない人に言われても…
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頓服も飲んで休んでるはずなのに 寝室の湿度 不快指数増し
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夏休み あなたのいない 40日 可愛くなるから 待っててください
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リクエスト 初めて読まれ 我嬉しき 我が青春の 曲流る夏
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もっと早くに 会いたかった でもわかる 巻き戻せても 出会えないこと
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夏なのに布団分かち合い床に就く体温と室温が混ざる  
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