七月を迎えた途端、灼熱を許せてしまう。やっと梅雨明け。
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騙される訳などないと一気飲むノンアルビールの喉越しは まる
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プールから はしゃぐ幼児の 声を聞き 西瓜とメロン 夏の思い出
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毎日が 己の罪を 抱えつつ 少しずつでも 罪から離れ
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十字架を 背負いて歩む 人生に 疲れ果てては 磔知らず
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ロビーから 子供の声と ペンの音 短冊作りに 微笑む翁
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悲しみを 一つの乗り越え 知る度に 喜びの味 ひときわ強く
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欲望が 人の幸福 食いつくし 誘惑のまま 奴隷のように
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難しいき ことは言うまい この暑さ ぼーっとしてる 脳みその中
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意味もなく 目的もなく ただ生きて 死んでゆくのが 我慢できない
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寝ころがり歳時記ながめ小休止「昼寝」は夏の季語だと知れり
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文月や紙にさらさら流し書き今より先はアナログ帰り
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蒸し暑さに 身体と気力が溶けていく 救いの神かな こおりあずき
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水面にも うつらぬほどに 静かなる わたしの声の かけらがひとつ
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不安げに揺れたる君の瞳をば 僕の両手で覆って、おやすみ
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肌布団 お腹にきゅっと巻きつけて 仮眠するなり 歯医者いくまで
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タブを消すたびにあの日が眠ってく 消す、消す、消さない やっぱり消そう
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ハム、チーズ、トマトと昨日の後悔をパンで挟んで咀嚼する朝
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健気なり 人の行き交ふ陸橋の乾きをる 片隅には夏草
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捕まえた!城のぐるりに棲む魚 その背に乗って旅の始まり
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我が風邪が伝染った母を案じつつおやつ買ってとせがむ5歳児
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自転車のお出かけ嬉し 風を浴び向かうはどこだ 数分後に針
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気休めに効かぬと知りて虫除けを噴霧する妻ムヒを持つ我
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涼しげで 清らかなりや 花手水 紫陽花のあおが映えたる木陰(友人の写真より)
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変わりゆくことはやっぱり淋しいな音信不通の友は元気か
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惑星のわたしはきみを周回す 近づけぬまま空転しつつ
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連れションの響き懐かし停車場の公共トイレのクラス会の夜
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暮らしにも良き根が付けと半夏生たこわさ添えんふたくちくち
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晴れ晴れと 澄み渡る空 眩しさよ 嬉しきものを 見つめていたい
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空は滝 降水帯の午後 側溝に 凄まじき水流みず ふっと呑まれおり
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