ニュータイプ エスパーみたいなものなのかわからんままに45年よ/ガンダムかる・に
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縫いしごとブライトさんのTシャツを綺麗に繕うミライさん/ガンダムかるた・ぬ
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書くことが大好きなので永遠に 時間ときを楽しむ迷惑なわれ
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友は言う「ボッチで喫茶店みせで何するの?」 待ち合わせでも外で待つ彼女ひと
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診察後いつもの喫茶店みせ でボッチする 今日の予定に心がはず
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「鳴かぬならそれでも愛でるホトトギス」それが座右の銘なる我よ/割とフェミニスト
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我が一生酒呑みゆえの人生賛歌 いのちひとつにハイボールあり
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夏である しかし通年食べたいものはおでんだからね 朝から仕込み
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のこ文字もじ「に・ぬ・ね・の・ふ・へ・む」あとつづく「め・や・ゆ・に・ぬ・ね」は何なにかの呪文じゅもん?/題『ガンダムかるた』・の
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“な”ぎょうがねむずかめずなやんでるたすぶねくれだれたのむよ/題『ガンダムかるた』・な
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よくやったのこ十三じゅうさん辿たどみだしっぺが引導いんどうわたせよ/題『ガンダムかるた』・よ
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ぎっくり腰これも気圧のイタズラか 台風一過そろりと散歩
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レコアれこあさん仲間なかまとも裏切うらぎったジュピトリスじゅぴとりすシロッコしろっこなんかにたぶらかされ/題『ガンダムかるた』・れ 
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えらい人らにはわからんあし有無うむこれでいいのだイケいけジオングじおんぐ/題『ガンダムかるた』・え
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爆竹が響く川辺にそっと見る精霊流し極楽浄土/真面目に普通に
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今日何度?三十五度か涼しいなあ あかんあかんてダマされてんでー
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米と水 品薄であると友が言う 思いは同じ 悪しき慣習
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ふるさとの地酒呑みつつ語られる少し訛りの混じる夏空/題『地』
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私たちお似合いだったと勘違いしていて夏の花火は散った/付句『私たちお似合いだった』
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遠回りして帰ろうよいつもとは違うファミマでフラッペを買お?/題『遠』
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東側のあける雨戸がもうあつい台風一過の残暑の朝方
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コガネムシお前は絶対許さない葉は穴だらけ根はスカスカに
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上代の男女が詠んだ恋の歌 今の我らと何も変わらず /『万葉集』の歌
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東雲しののめの静けき朝に蝉の音ひたすらにして舞い降りるなり
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我が庭の鬱蒼たる庭木見て直ぐにやらねば夏は来たりけり
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アイス屋の屋号も短歌モードでは 三十一文字ミソヒトモジと読む我が居て /31アイスクリームにて
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二学期のトビラを開けることはない 吾子の上履ききれいなままで /不登校
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なないろの千羽の鶴はつまの織る闘病六年こころ彩る
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一夜明け台風一過のなごり有りわが家の菜園無惨な姿
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縄文人の澱粉源らし「URI」の語の響きは残りうるち米へと
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