くれないの 花咲く野原 銃器持つ 兵進みゆく そんな不条理
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「幸せ」の言葉がなんか高すぎて日常会話で浮いていくんだ
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いわゆるクズの日々過ごし無定義の時間に意味があると信じて
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眠れずに夜明けを迎えた同士だなベランダで咲く青の朝顔
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あのときは酔ってたんだと言い訳にしたいから飲むジントニック
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自分なりの説明書をたずさえて生きていくからそれでよろしく
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こう握ればきみの顔は染まるのだ他人ほかに通じぬマニュアルであり
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連れ立って ねこたち廊下に お散歩に 自力でドアあけ 器用なことよ
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足裏を突き刺す欠片に悲鳴上げ 犯人ほしは昨夜の食べこぼした我
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かあさんも猫さん達も食べ物は粒が好みだ豆とカリカリ
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「恥ずかしい」あなたの前に 私がいて 私の前に あなたがいること
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「冷房は28度」と指示下る そんな冷房ぜったい意味ない
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『天』という大きな才に蓋をする 出る杭を打つ嫌らしい文字
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近寄れば切りつけられる青芒 青の時代の君のようです
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さみしいなもう夏至ですか知ってるかどんどん冬が近くなります
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いつからか 母が調理をする都度に 火の元注意と LINE声かけ
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園の池とんぼ飛び交いあめんぼの立てる波紋と風の細波
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はな活けは あこぎなしごと ルッキズム ドーピングやら ヒエラルキーやら
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中空に止まっている熊蜂は小さな黒点だが近づけば目玉見えそう
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燕らが駅構内を飛びをりて巣を作るらし夏来るかも
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手や足の傷は薄れて目立たぬが心の痛みは今も感じる
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風太郎自身はいかな死に方と臨終図鑑読みつつ思ふ
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あははと笑うキヨちやんに私も笑顔を返すけれど心の中は切ない
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正太郎まねたる吾は不忍の池之端にてカツレツを食ふ
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曲がるたび屈むごと今日ガタゴツン物にぶつかる物吹っ飛ばす
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ピン刺しにほんのすこし沈ませた5本に磔にされた蝶
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撫でてくれ オヤツもくれる 「おかあちゃん」 ねこたちそうそう 忘れはしない
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三夜ほど わが猫と眠りて 何度めか 外せぬ所用 また戻るからね
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コリントの信徒への手紙 読み返し 迷える朝の道標とす
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宅配まち たいして何もできぬから 聖書を読むか 応募ハガキか
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