オルゴールの舞台で踊る偶像はもっと眠っていてもいいから
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長雨ながめとは言へど短き長雨あと 蝉時雨かな かかる降りつつ
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いつまでも僕は君にはなれないや鏡に映る君に呟く
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スイカ食べママまだ赤いよ怒られる息子が食べると皮は真っ白
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軒下に吊られたまま 冬を越へて ぜつを失ひ 鳴かぬ風鈴
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ああ夏だ茗荷と大葉刻む時香りも色も涼やかなり
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思い出す ねっとりとした情動も 恋とは言えない 夏の過ちノスタルジー
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不味かろう この身なんぞ選ぶ羽虫 腹がまあるくなったらおゆき
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キッチンの南側は春雷の日に赤丸をされてカレンダーがこおっている
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帰り道 窓の外見る 黒き雲 線状降水帯スコール降ると 家路を急ぐ
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十月十日後会う君へ この世なんざ美しかねぇと笑い合おうや
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店先に焼き鯖並ぶ半夏生我が家は生姜たっぷりにして
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居酒屋で声が通らず延々と店員呼び続ける悲しい
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母が言う笑える人の悪口は長生きの秘訣きっとそうかも
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いつからか 楽しいことは 何も無く 嫌いな奴が増えていく日々
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星の君 渡るなる日に 我をもと 渡れど逢はれぬ 物の理  \ 男が九割、物理学徒の願い
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ヒヨドリも 熟す実を待ち 空で鳴く ブルーベリーの 収穫間近
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底面に貼ってよ僕の腹の皮膚 いつまで君は船でいられる
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コーン茶お茶ゲット(安売りで3本)重くて息も絶え絶えに 歯医者帰りの灼熱の道
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キスをする相手がいても実山椒 ひとつぶ噛めばその気は失せむ
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山椒の実ひとつぶ口に入れてみる 舌と唇しびれにしびれ
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ぬか床に実山椒まぜて半夏生 ひりりと香り湿気払ひぬ
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カレンダー猛暑追いかけ七月に 雨も降らないああ半夏生
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職業を もし聞かれたら 迷いそう 学生・バイト・ 愛の探求者ラブハンター
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干るきみは見たくないのと手をかざし蜘蛛とふたりで夏の白昼
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炎天下急に曇りて雷鳴もサッシ隔てた別世界かな
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合掌し体を水に叩き込む 五体投地のブレスト平泳ぎでゆく
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精一杯かいな伸ばして水捉え クロールで漕ぐ人形ひとがたの舟
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水底に私の影が泳ぎゆく 時を遡行し少年のように
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付き添われデイケア施設見学す拙い足に希望の光
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