この列はなんの列かと目をやればニューオープン!タピオカ、とまた
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炎天下歩き歩いてコンビニのアイス溶けゆくのを気にして
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静寂な喫茶店にてただひとつ豆を挽く音ががががが
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「すべてここに入ってるから」と言われおりあなたの過去を思ってしまう
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ジャズの地図東京を渡せば「すべてここに入ってるから」と言われてしまえり
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吹きあれる熱風木々とアスファルトもうすこしだけなかにいようよ
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誰かの青春をたどっているようなあえて演じてみたい理想
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真夜中の公園の隅の草むらに大海嘯のざわめきはあり
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撫子ナデシコの風が流れるようにひら、ひらと水面みなもの上を泳いで
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先生が改めて教える教室で 湧く谷戸のごと筆記の音す
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‪境目はどこにあるのかゆめうつつ寝ても覚めてもいいゆめをみる‬
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「俺のクラスで誰が一番かわいい?」を生で聞く夏休み明け
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好きでいていい? と聞いたら「うん」だって。やっと終わらせられる気がする
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ほしいもの待っている間につくります。自給自足よ、自給自足よ
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‪可愛いと言われたいから何度でも可愛いと言う鏡の中に‬
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‪きずついた、わたしが好きな君のこと、君がそんなに悪く言うから‬
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みすずかるしなののくにの死ぬまへにたづねてみばや野尻のうみを
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「第一種永久機関じゃあるまいし」またダイエット失敗の秋
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わたしもよ、アイスとともに飲み込んだ言葉がずっと引っかかってる
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‪君とならこうして生きていける気がするけど君はどう思ってる?‬
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このアイス美味しいでしょう来月に出る新作も食べに来ようね
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まだ生きているのはなぜか、それはねえ、僕とアイスを食べるためだよ
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とめどなく流す涙で思い出も錆びてくれれば良かったのかな
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見えぬよう重りをつけて水底に沈めた恋はステンレス製
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私たちあの頃無敵だったよね 白い羽根だけ追いかけてたね
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うれひつつ庭ながむればうたかたの夏のはてなる一輪の薔薇
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「短歌にはできない気持ち」より奥に《してはいけない気持ち》あります
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‪苦しみがスッと吸われて結晶化……そのぶん楽になれる気がする‬
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生き延びてしまったことを幸福と思える時はいつ来るのかな
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‪あのときに死んでおいたらよかったと思う事例がまだあったとは‬
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