車窓から 眺める月に 映るのは 餅つくうさぎと あなたの横顔
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天気の話してる時たましい休憩してる
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#302を歌う恋に浸った日々を知る平井堅から泣かされている
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下らねえ 恋、だとかいう戯言で 論理は容易く書き換わってく
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I miss youのアナグラム引きずった独りの人生 ポリリズムで夜
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三日月の おかしきことを 語れども やれ望月の 魔性には堕つ
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触れるそばから溶ける素肌 泡立てる砂時計から ふわり夜の味
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神の名を冠する薬を飲んだとき(****)言葉はどこに消えるのだろう
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朝のエレベーター私が変身にかかる時間プリキュアと同じ
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ブラームスはお好き?とよく流行ったが 心から好き答えたいほど
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ねぇ聞いたよプリキュアの派遣切り
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満員電車でかい球落ちればインディージョーンズ
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志望動機言えない入浴剤では癒えるようになったのに
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音楽の仕事がしたい思うほど オケが大好き心洗われ
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ほんとうのさいわいを追う旅路にはいつもあなたがほほえんでいた
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グリーン車もそれ以外も窓からは満月
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気に入りのクッキー缶に本年の七夕飾りしまい納涼
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終電の各駅停車ドアきて世界が音をなくせし夜半やはん
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父からのSOSがまた届く 覚悟を決めて帰省の準備す
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顔つけもできない君が南国でシュノーケリング楽しんでおり
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キミのいる街に泊まった窓辺ではいつもより満月がキレイだ/バックム|ン
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水茄子のたっぷり含んだ水分と名前のよさに手に取った夏
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茹でたてを水にさらしてしゃっきりとざるへ横たう蕎麦にやさしさ
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人々のたのしみ漏れるぬるい夜はやくさらって懐かしき冬
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夢見せる代替品に出会えても代替品のタグは取れない
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及ばずと立ち去っていくあなたより素晴らしいものまだ見つからず
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祝祭に流れ落ち行く烏瓜からすうり  掴めず星とひときわ光る
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月明かり 窓より入りて 闇照らす 心も円く 包まれてゆく
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カラス2羽 炎天背負い 相止あいとまる 真黒まくろき螺旋の階段の 一翼を担う
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あの日見た花火も今じゃ曖昧で 大人びたこと喜べない夜
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