飛行機の窓から見える香港の夜景は空から撒いた宝石
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今年また老い木の桜咲きにけりわが身の春は何か帰らぬ
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限られた淡き桜と居る日々はbacknumberバクナン の歌ぐらい切ない
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傷をして献花に向かふひとときの桜は白き五弁とぞ思ふ
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月影に煌めく海の白き街 夢を彷徨う白衣びゃくえの少女
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時を刻むは 時計の針よ 心共に 流れゆくもの 想いは止まず
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草原に立ちて眺める空の果て ひかりかげを瞳に宿して
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もう少しお昼寝しよう 午前見た桜の丘の夢でも見よう
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畳まれたまま開かれぬ手紙には始まりのない物語たち
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花曇り 羊の毛のごと 雲覆い 低気圧さんが近づいている
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私にも麗しき頃あったかと回想の後千切れゆく日々
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壮大な心揺さぶる サウンドに 我が鐘鳴らせ ノートルダム
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初めてのパン屋でずらり圧巻の味は、まぁそのなんと言ったら
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きみは今 なにを想うのだろうかと つのる想いが夜を越えゆく
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おしゃれしてお出かけしよう春だから 胸いっぱいのワクワク持って
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金属精製第一天月より銀を第五天金星より銅を創造したまへり
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離れたる ドラッグストアに 買いに行く 糖質ゼロチョコ 一石二鳥よ
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公園の 桜は誰の 物でなし 占拠飲酒の 奴ら人でなし
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食欲ないただ寝てたいじゃ元気出ない 生ドーナツでも買いに行ければ
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なんとなく 縦になるのもしんどくて ちま猫ちゃんの元気分けて欲し(あんよかじってる)
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大舩おおぶねの 渡る海原うなはらわたり越し 常丗とこよでてくふつばくろ
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歌に詠む巡り巡って叶うかもと有ったらいいななればいいなを
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ぐるぐると回っているから仕方ない 地球酔いする吐き気は止まず
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「また会おう」 二度と会わない 顔を見る 人さらいの桜並木で
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一オクターヴ元素の螺旋階級説空気壜ゆいづ硫黄の花
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髪も歯も息子の名前も抜け落ちて 胎児に戻る準備をしている
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どうしたら 世界の紛争 無くなるの 安寧の未来 とき あなたのために
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枝々に花揺れる夢見たあとでダブル主演のビール現る
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吉野山嶺の桜の散るときは谷の朽ち木に花咲きにけり
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恥ずかしいと赤らめ始めたら散りゆくサインだ と桜予報士
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