朝イチから 大運動会のねこたちよ 雨なのに元気 母はまだ眠い
11
太陽の好きな君と 星の好きな僕 きっと二人なら最強
6
夕飯の炊事に備え横になるお花見日和空はうららか
23
通り道池と桜と鴨が二羽写真おさめる春の記念に
15
振り向いてくれないあなた酷い人 愛してるのに愛してるのに
7
日常にログインしたと思うような月曜の朝の身体の違和感
11
朝夕にイソヒヨドリが主張する ここらはみんな俺の縄張り
9
ちょっとした規律の緩みも見逃さず 俺は正義の味方なるべし
3
こんないい話に感動するなんて 私ってなんていい人なのよ
3
番組で聞いた情報振りかざし 野菜売り場をほじくり返す
6
トップ取り山の大将守ろうと 恥を忘れてきゅうきゅうとする
4
山門を ながむ夜桜 うら若き 得度をのぞむ 武者の修行僧
20
「がんばれ!」の声援受けて後ろ足動かぬ老犬朝のお散歩
8
東京の無限の海に飛び込んだ アスファルトに赤い水しぶき
5
孫と行く 爺婆との旅 越前へ 迫力溢れる 恐竜の国
5
咲き散るも一夜の夢の間なりけり覚むれば花や峰の白雲
7
見る桜 集う桜に 笑む桜 一年生のほっぺに桜
15
儚いから儚いからこそいいのだと言い聞かせつつ見上げる桜
14
悪夢見て眠い目こする新学期 心配ないよきっと大丈夫
6
菜種梅雨が 遅らす開花も 曇り空 吾の心も 薄曇り如し
8
炊飯器タイマー機能狂っててちゃんと炊けたか家路をいそぐ
5
たこ焼きとベビーカステラ春休みクルクル回し思ひ出になれ
9
行くバスの一瞬窓をよぎりたる白くて淡い梨の花群はなむら
13
何者か 分からない鳥に起こされて ぼんやりググる 『ピーピピーチク』
6
ひともとの木に紅白の花が咲くこともあるなり駅への坂道
10
御朱印を授かり戻る門前の 冬の名残りを雀ついばむ
21
春雨に 門出祝福されしに日 桜満開お日様恋し
8
君が手でわたしの頬を挟むから日曜朝のミルクの香り
13
触れようか迷いけっきょく見てるだけ撫でてみたいわ、あのふきのとう
18
わが短歌うたを生成AIがたちまちに画像化せり ほとほと感心す
6