申し訳無くも「はずれて」と願ってる「雨風強し」予報が揃い
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しくじった雨風強い知ってたらじゃが玉人参にんじん今日まで安し
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いつまでも時鳥じちょうを待った冬の日々あなたもいないあなたがいない
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暮れなずむ春の日だねと振り返る君の姿は夕顔に似て
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まろき頬の幼子に絵本を選ぶ時間こそ得難きものなり
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入園式いよいよ今年で三十回 白髪しらがに似合うよピンクのネクタイ
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快晴で 上がるテンション ルーティンの珈琲 たとえノンカフェインでも
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嵐かな 自分を映す空模様 晴れの日は来る 春もまた来る
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宮跡は荒れし長等の山風に吹雪も匂ふ春の花園
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軽やかに 床を踏みしめ ステップを お湯が沸いたぞ コーヒー淹れよ
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なかった事 激しく降る雨 諭されて 気分は晴れぬ 寄り添う愛犬
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日向夏 ほろ甘うまし 白いわた 爽やかすぎて 皮まで惜しむ
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目黒川 川に流れし 花びらよ 無常の雨は ただ花散らし
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雨粒が桜の花を打つように あなたは私の傷を増やした
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花散らし 雨の大通おおみち 車見て 並木走るか 花弁張り付き
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初登校傘を持つ手もぎこちなく濡れた桜も応援してる
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いいねかな話に首を突っ込んで笑えた今日の出会いになった
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強敵を下す助っ人との出会い明日は晴れもう乾杯しよう
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評価値は変動なしのAIと感覚一致白になりたい
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桜の下で夏日汗ばみながら腕まくりしながらいいねの花見
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「あめつち」は後継として木次駅ファンに出迎えられたいい春
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贈り物喜ぶ顔を想像する時間が僕を幸せにする
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山肌の大半を焼き心待ち春の芽吹きを深入山に
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「陰陽」のかけ声を上げ満開の桜背に今流鏑馬が春
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インディゴのポロシャツで今からデートそう言い古希は負けるパチンコ
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能力を恐れて距離を置いてもう君に負けたくない友だから
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体ガチガチ蹴り技苦手名優は語る欲なし俳優でいい
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山風や空に知るらむ散り果つる花のゆくへと春の泊まりを
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さざなみの志賀の花園答へねど幾世の春を咲き継ぎぬらむ
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ガリ版にビートルズの歌書き写し生徒と歌う夜の教室
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