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スクリーン意識の外で部屋の中 息が詰まるからセントジョーンズワート #折り句百本ノック
2
思い出をボタンひとつで露光し続けるのならば記憶色のまま #折り句百本ノック
2
形骸化倒れるまでは働けと 頭痛薬までレガートにして #折り句百本ノック
2
仲間割れ魔手に落ちたら消し去って 物語でも後の世までも #折り句百本ノック
2
ともかくもラブレターなのにメモ帳じゃいくらなんでも締まらないでしょ #折り句百本ノック
3
街灯もいらないほどの十五夜の月にすべてを見透かされそう
25
爪先からだらんと流れし葬式用ネクタイ死という空白を宙に
5
レンズ越し ピンボケでいい 君と見る綺麗な月を永遠にしたくて
10
満月は 不思議な事が 起きるもの 月の満ち欠け 神秘の世界
21
未
(
ま
)
だ汗ばみぬ通勤路
徐
(
おもむろ
)
に
銀杏
(
いちょう
)
並木を 黄に染めし秋
21
カーテンの隙間から逃げていく月 待ってよ、わたしを置いてかないで
4
月満ちて桜も満ちて時も満ち 悲しみさえも満ちてなくなれ
11
雲の上 月の光に照らされて きっと一面 金銀の波
24
満月が照らす田舎の暗闇はスマホのライトも要らない照度
28
極楽寺
(
ごくらくじ
)
権五郎
(
ごんごろう
)
の
力餅
(
ちからもち
)
波の如くに
甘
(
うま
)
み
寄
(
よ
)
せたり
11
黒猫は不幸を寄越すと彼らは言うがわたしはきみに尽くすよ姫様
9
薄荷油
(
ハッカゆ
)
を
身体
(
からだ
)
に
塗
(
ぬ
)
りて
床
(
とこ
)
に
入
(
い
)
る そんな季節が 今年も終わる
11
病院で後から来た人先呼ばれ いらいら待つ身もそろそろ煮詰まり
19
渦巻香
(
うずまきこう
)
蚊を落としたる そのついで 祖父母の家を 思い出したり
17
跳ね上がる枝を見入りたり初紅葉水晶体も瑞々しく燃ゆ
11
芋名月採りたて里芋六方剥き曇天見上げ待たれる月夜
27
幸福たれ君よ どうか柔らかな陽だまりだけが似合う君たれ
10
夕間暮れいつもは通らぬ
路
(
みち
)
に入り 見知らぬはずの家並みに惹かれ
16
自らを 哀れと思う のは勝手 それを分かれと 言うのはエゴだ
5
進まない再開発で北口は 席替えの日の引き出しみたいだ
4
誰よりも近くにいるのに見えない知らない知らない君の私服
7
物事にとぢめはあるとしりながらなんて悲しいあなたの首は
7
だけどもね食事制限なんて無理! ラジオ体操始めてみました
28
スーパーの棚奥からと奥からと取る女性客見ている私
20
表目に 出る日がくれば いいけどな よかれと思い するあれやこれ
14
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