生きづらい、今の社会なんだけど、 過ちだけは、起こさずに、自分を守る為だから
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煙草からゆっくりゆっくり降り積もる傷跡 ばかり増やす約束
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表向き「愛して欲しい」と言いながら心の底はキモいと嘲笑
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死が二人かつまでなんて甘えね その気になったら心中するわ
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微笑んで「ワタシなんて」と言いながら泣いてるキミはちょっとズルいよ
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もう二度と会えないキミが遺してた「それじゃあまたね」がリフレインする
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きんぴらに切り干し大根・筑前煮 常備菜作る日曜の夕
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寝そべって曇った空を眺めてるアナタの煙に包まれながら
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柳田に 打たれて完封 のがしても 不敵な笑みの 山﨑福也やまさきさちや
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薄雲うすぐもの かかりしあを有明ありあけの なほ淺淺あさあさとなりて浮かばむ
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「人生は限りがある」と童顔のソングライター美しく歌う
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わすれ草 一夜の夢もなつかしく古びたきみの詩集を開く
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国境があっても、人の心に境は、ない、言葉、文化が違っても、分かり合える、武器を捨てろ
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太陽が 西にかたむき やじろべえ 涼風ふかせ カーテンゆれる
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モノクロの世界も春が好きでしょう ページつかまえ花びらを待つ
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そにどりの 靑嵐あをあらしたつ谿水けいすいに きよらなるなり歌姬うたひめの鳴く
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炭酸が苦手なことに気づかないふりをしていて、まだ夏じゃない
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テーブルのいろはすの中のさざ波はきっと貴女のまばたきのせい
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花束のふりしておまえに逢いにいく 恋や腐臭はミモザで隠す
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緑陰に冴え冴えと咲くハシドイの雪積むごとく遠目にも見ゆ
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物思ものもひて 頰杖つらづゑつきし文机ふづくえに やはらかにき影のさす
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もうきみがいない街ゆく彩雲でふたりの日々をそおっと包む
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蔓がのび2階でアサガオ開く頃祖母は雲から眺めるのかな
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紺碧の空を見上げて息を吐く 私の世界は君だけでいい
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詠うほど溢れ止まらぬこの想い あの雲に乗せ彼に運んで
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賞味期限 すこーし過ぎたあれこれで 夏のポトフ風 にんにくマシマシ
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フッたならそれで終わりにしといてよ 誘ってくるから歯車くるった
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朝ビール昼もビールで夜ビール ニコニコ顔の嫁が可愛ゆし
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優等生だと思ってた君が学校の屋上で泣きじゃくるのを見た僕心の中に積乱雲
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マイ茶碗 行方不明に なりし見て 不在の日数 思い返しぬ
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