君と飲む ビアガーデンに吹く夜風 ってしまえと 背中押してく
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カレンダー めくるだけ、ただそれだけで 淋しくさせる 8月マジック
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朝靄の緑が映る雲場池 澄んだ空気に心洗われ
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昇華したポップな淋しさ見ないふりアサリになって出汁をとりたい
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「ありがとう」 うれしいけれど 「手伝てつだうよ」 その一言ひとことが あれば100点ひゃくてん
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無事行けた夏の終わりの軽井沢 涼し快適体蘇る
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ほろ酔いのあるじが焼いたバーベキュー外飼いの犬はおこぼれ狙い
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思い切りタルタルソースをくっつけて吾子は美味そうに鯵フライ食む
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大阪人食いたいもんの双璧は二度漬け串カツ京のぶぶ漬け
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怖いって言えばよかったくらやみでひかりはひかりのままで死ぬのに
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女の園のあれこれは そろそろ見飽きた頃合いぞ 刀伊の入寇 頑張る隆家(光る君、合戦シーンも欲し)
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り 静かな今宵 そら見上げ 星の毛布と 虫の守歌もりうた
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なくしてもまだ生きている、そのことがなくしたことよりかなしかった。
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分かれ道選んできたの自分だし 出逢えた命私の宝
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もし彼と一緒にいれば息子きみいなく ニコニコ笑う嫁いなかった
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隠し持ちたる眠剤を 女房見つけて追及す ただしっかり眠りたいだけ
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明日は仕事初日1年ぶりに就職緊張感が増してきた夜
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産後の恨みが一生なんじゃなくて 恨みってずっと一生だよ
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秋風を感じる間もなくフェンス揺れ 夏の終わりに重力に負ける
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クーラーがなき声上げるクークーと 外の雨にも負けない声で
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許し合い抱き合い眠る日々想う そんな二人の恋愛錯誤
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あの秋の想い出を宿す工作物 再び見るとどこかあたたかい
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白鍵のふりしておどる蝶々はバレエシューズに秘密を隠す
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たっぷりの愛とトマトとワインがあればあふれるしあわせ たらのパエリア
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銀杏の匂いがゆんるりと香って デジャヴ いったいどこへやら、きみ
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いきなりに そういうことを 言われても 唐突すぎて 咀嚼できない/題『いきなりステーキ』
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不用意にむかしの写真ひもとけば好きだつた人でてき戸惑ふ
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宿題のミスを息子に叱られて親の立つ瀬がない新学期
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ド・ド・どんな どんな言葉もリズム良く刻め詩歌のメロディーレーン
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歌人とのサイン貰えばアイデアがプカプカ浮かぶ空想世界
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