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落雷が杜の鐘打ち篠突く雨 安寧の下神様と我
8
在庫過多 安さに負けて 買い足した 大根をまず ふろふきにして
18
傘さして 一回閉じて またひらく 街灯の灯りに みどりが映えて
13
秋を越え もはや冬支度 いそいそと 昼寝切り上げ 服に寝具に
16
換毛期うすれてみえる天使のはねスキップでひとつ、ああまたひとつ
6
律儀にも秋になるんだ連日の酷暑がまるで終戦した様
28
「大丈夫」雌熊が目をぱちと見て囁く「私もはじめてだから」
6
リリックが溶けはじ
メルト
(
melt
)
満ちてくる さわさわ、しゅわしゅわ「手嶌葵」
8
露地ものの今年最後の枝豆の 両端を切り丁寧に茹で
22
焼酎のお湯割り欲す今日だけど明日は健診ひかえておくか
9
耐えきれず暖房付し神無月ガラス戸越しの雨音の冷え
10
めでたきや卒寿の先は路傍にて
夫婦神
(
めおとがみ
)
なる道祖神かな / 父母共に享年90歳でした
18
4年前ここのマンション302で起きた事件そこに置き配
11
目標を達成しても幸せになれるわけない公式違う
12
イヤホンをしていないのに独りボソボソしゃべる人薄気味悪い
11
連帯で責任とらされるときにだけ仲間だと言われる俺か
15
ビッグバンになるやもしれぬ大和路の
道標
(
みちしるべ
)
なり早苗田の
女
(
ひと
)
14
待ち侘びた秋到来に感じるはメロスと同じくらいの嬉しさ
19
野ねずみは 冬の支度に忙しい 松ぼっくりや綿毛を集め ⑦
26
シャッター街自転車おりて押し歩く淋しさならば知り抜いてるわ
16
しゃぼん玉 風の列車に乗ってゆく 小川を越えてコスモス越えて
25
今週もびっしり埋まったカレンダー 仕事するのは夜八時から
10
インスタの子育てアカウントの人を君ということにしてブロック
7
脱衣所の人間捕りを覗き込み気持ち悪がる上位存在
4
取り柄なき我に唯一贈られた書くということ今有り難し
18
雨の中並んで
留
(
と
)
まる鳥たちは 歩き出せないウチらと同じ
10
何もない世界をハンデ持ちサヴァイヴするの稀代の君で
9
軒先に スズメ連なり 雨宿り 雨の大阪 よき風情かな
23
暑すぎて弱冷車避け乗り込んだ 車両に暖房いつのまに秋
10
何度でも 異変を見つけ引き返す 出口しかない駅の 入り口
10
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