窓硝子に重ねる君と眉月を雨粒は石を穿つらしいし
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『気遣いの出来る優しい人でした』私が死んだらどうなるのだろう
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君がいま 面影ゆれて はらはらと 鏡となりし 雨のみぞ知る
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パソコンの裏蓋あけての脳移植! その爆速に嫉妬心わく
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末娘のくれし毛糸の靴下を大事に履きこしがつひに穴あく
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忙しく近所のスーパーくらいしか行かぬ日つづき菓子を貪る
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積もる雪降り積もる後悔汽笛別れを告げ集団就職
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公園の前身は駅誰ぞ知る光りつつ舞う六花に問わん
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数人で 会話するとき 全員に 等しく目合わす そんな人、好き
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折れ萎える毎にはっきり見えるから私の中の無碍の慈愛が
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ラブソングみたいな空だ冬風に星瞬いて輝く空は
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教団に収奪されし国民は 保守するうちに数えざりけり
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泣き方や笑い方まで忘れ果て氷のような手のひらさす
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伝書バト荷も重くなる寒きふみふるさと目指し低空飛行
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雲厚き睦月の空に寒雀飛び立ちゆけり薄き陽の中
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街路樹が大きな声でピチピチと鳴いてゆらゆら左右に揺れるおどる/冬越す小鳥
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あいらしいふくら雀が陽だまりにころころ並んでピチピチうたう
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生きていていいのかしらと萎縮する心なき娑婆冷たき世界
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「それじゃ、また」「うん、じゃあ」それで終わるなら恋は山頂下りがあるのみ
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この世界われにとっては生き難し光あたらず新月つづき
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この雪は貴方の街にも降るのかな そのくらいでいい、二人の交点
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寒空を見上げることしかできぬから 「負けるな」の文字も、今はこのまま
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なんとなく気持ちの塞ぐ一日ひとひでも 変わらぬ夕景 慰めとなり
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パンジーの上に積もった雪をはらう花の黄色に元気をもらう
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群青の空へ浮かんだ滲む月笑っているか泣いているのか
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昼休み 売店で買うお菓子食べ 皆とおしゃべり やわらかな時間とき
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ひとり漕ぐ 眠れる街の赤信号 守る背筋を月は見ている
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キャンパスで始まり終わった青春を 孫、春から上書き保存
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大海原を目指す雨粒はされどあなたに寄り添う事にした
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君はいま 根を張る時ぞ まっすぐに 遠慮捨て大地ふかくへ入れ
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