雲掛かる蓼科山の高きみね嶺隠れて未だ見ることぞなし
10
軽犯罪法第一条第二十項 しりもも出すはこれに該当
5
ほっかい海の荒波寄せるたまじゃ利の浜辺さまよ彷徨ひすい翠を拾ふ
10
いかばかり片付けせしもなおさらに 女房文句を言い募りけり(まるでシュウトメ)
7
頂点にキンキンと立つ神よりも 下等な神を我ら慕ひて
10
ちま猫ちゃん おててに しーるが ひっついた 「ぺれぺれ」しても とれにゃい、とれにゃい😿
14
人波という名の波は寂しさも俄然つのりて行く手それぞれ
12
手を叩きコロコロ笑う義姉あねのくせ入所の朝もそれは変わらず
28
「申し訳ございません」を繰り返し 久々のミスに打ちひしがれ
11
女房が毎朝作る弁当は 六百二十五円の対価を取られ(日割り)
13
いつもより五分早起きした朝は 「視界に入るな」と女房に言われ
13
北京より 西安楼蘭チベットへ グーグルマップを眺める旅路
14
ラッキーな僕は週7 君に会う だって君はパートナーだから/お題「7
8
「握り鮨」うそをつくなよ「乗せ寿司」じゃん 握らぬすしがベルトを走り
11
さめざめと笑ひてありし別れより脳裡にうかぶもうあはぬ顔
11
ゴミ箱を片付けむごと運ばれり病人介護とアナウンス告ぐ
8
ジリジリと目盛を刻む温度計 五体投地の夢にまどろむ
7
「ええとこにお連れします」と怪しげなLINEに笑いこらえる車窓 /子の街へ…近鉄特急
24
外国人観光客ガイジンがスマホ構えるその先にゴジラが吠える夏の借景
10
忙しく本社出張取り止めで ちょっと残念さよなら東京
12
大陸の野望儚く散りぬれど諦めきれぬ帝國の夢
9
ねぎらいも意味も理屈もないドアがラストロードの果てに待ってる
8
虹がもう七色でなく瓦解する用意は出来ているのでしょうか
5
冬を待つキャリーケースに一杯の不思議と覚悟を詰め込んで
7
欲しかった罵倒寄越さず幕を引く憎んでくれぬオフェリアの指
6
レンタルの私を遂に返すとき世界が無事でありますように
12
給食で 班を作ると 正面に 君がくるから 机が揺れる
7
塾前に「わかってないよ」と君口ずさむ 分からないから行くのだ行け
9
気がつくとキミのこころは動いてる 辺BC上の点Pのように
7
週末に回転寿司で生き返る なんて美味しい!素敵な国!
13