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老いぼれて 厳しいだけの 人となり 恐れられたり 威張ってみたり
7
友達も お金もなくて 自由人 怠け者だと 非難されても
5
変な夢 ずっと説教 していたり 他人の追憶 語ってみたり
4
バタバタと 高齢順に あの世行き 診察待ちの 呼び出し気分
6
休みたい コロナの後の 体調を わかっていても わからぬ事態
3
恨み言 文句も愚痴も 申すまい 耄碌したる 人の戯言
3
風呂上がり鏡を見れば小太りの新大学生 かなり厳しい
13
雨打たれ 散った桜は 悲しげも 隣に咲いた 藤は輝き
36
企画書で 熱く商談 若手社員 今月退職 素振りも見せず
29
雨の中 挨拶回り 君が来る 再会喜び 話止まらず
26
運悪く嵐の中のお花見も花弁が傘を飾るからアリ
9
ピグレット発動してよ違う返事しか降ってこないじゃないかよ
4
山椒の新芽の相違 尋ぬれば
犬山椒
(
いぬざんしょう
)
なる憎めぬ騙し
11
桜花、致死量の春を負わされて花びらが血に染められている
7
鈍色の霧に巻かれる山のよう 我が人生も消えて無くなれ!
5
雨の
音
(
ね
)
を打ち消すようにはらはらと桜舞い散る金曜の午後
6
松林 土管の中のノラ猫一匹 冬を乗り切り 生きてた!良かった!
19
政局を追うような顔でアイドルの結婚記事をスマホで読む妻
6
鳴る風に吹きながれるは春の日の淡く舞い散る八重の桜木
11
薬草と薊の香る庭園で共に頂く金銀花の茶
5
九十九の母が労わる七十四 逆バージョンの『老々』にして
17
玄関を出るたびひらく花がある「がんばれよ!」 と隣のじいちゃん
33
雨降る日 スーパー行きは あきらめて 冷蔵庫のぞく
特別
(
スペシャル
)
レシピ
17
鳥の歌いつしかやみて花寒に空の涙の音のみぞする
17
コスプレでサラリーマンをやってみたつまらなかったあれはやめとけ
10
「重たいか」心配そうに母の声 荷を持つための我が手なりしも
18
薄墨流し 山の端おぼろ 桜散りぬる 春を惜しみて 酒を酌み
7
ねえ君さ本当にそう思ってる?それならいいんだよわからないけど
5
山深き
岩垣躑躅
(
いはがきつつじ
)
ひた燃えに燃え尽きぬとも人知らめやも
11
いつの間に気温尋ねぬ季節かな夏へのあはひ肌におそはる
10
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