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誰に何に縋ったって結局は 焼け石に水 雀の涙
6
弁当の用意。入浴。メールチェック。 オリオン座は嫌に鮮明
6
他人
(
ひと
)
の記憶 その日暮れほどの明るさ
4
花は散り色は褪せどもそこにをり その花の名を誰ぞ覚えん
5
思ひ
出
(
い
)
ず
眼
(
まなこ
)
ににほふ
花細し
(
はなぐわし
)
皆は過ぎ行き 名は宙を舞う
5
静かな海を見つけた だれもいない理由を考えれば良かった
4
痩せ我慢 半年したら 太ってた 太り我慢を すれば良かった
6
窓の外視界を塞ぐ雪竦み景色復活もっと消えろよ
15
凶器にもなれる心をひらがなの「あい」に変えてく「飛翔」の時間
25
午前7時 心を慰める 夕日 見るまで待とう 見るまで待とう
4
とりあえず 顔を洗って 出直した 舐めてんのかと 怒鳴られるなう
3
忙しく買い物すらも面倒でネットスーパー試みてみる
6
あの日々を 奇跡と知らず 過ぎし日よ 煮込みの鍋に 詫びごとを言う
34
神様に背中を向けてでも君のことを見ていたい2月某日
2
立春に 3月並みの 温度あり 暦通りに 春を感じた
4
全人類、不幸になあれ! さもなくば、無垢なナイフがあのこを刺すの
4
全人類、幸せであれ! さもなくば、巡り巡ってあのこが死ぬの
4
ほんとうの 中に冗談をひとつまみ 実はわたしも、うそつきなんだ
8
春立つ日きまりのような陽射し受けごみ収集車は給油を受ける
31
「先輩へ」 色紙程度じゃ足りないわ 原稿用紙を用意しなくちゃ
7
煮込み鍋湯気がゆっくりわたくしを人へと戻すボディバッテリー5
23
嘘つきの ぼくが願うのは ひとつだけ ただあなただけ、真実でいて
7
万華鏡 桃色柄は恋の筒かさり乱れて目くるめく酔ひ
18
早咲きの桜の木の枝確かめて只名ばかりの立春と知る
12
四十前まつりごとは分からぬが子の明日のため分かるふりする
11
「ふくはうち楽しかった」と立春の今日も豆撒く春呼ぶように /吾子三歳
49
自販機のペットボトルが水筒に名前を変える午後の仕事場
15
「ほんとはね」きみの気持ちを知った夜やさしい言葉がわたしを包む
41
のらぬ日に一駅前から朝散歩向かい風の
音
(
ね
)
に鼻歌をのせ
12
眠れない?それなら一緒に踊ろうか 凍ったままの心でおいで
7
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