収まらぬ、大きな月はスマホでは…だが、はやる気持ちがおさまらぬのだ。
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来週の野分を控えて買いだめを週末にするお米以外は
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星々とお月様とが地上の子遍く照らす差別すらせず
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縁側でレースはためくここは海 死者が手招きカーテンコール
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「多分これ正解だろうな」「これ言えば外れないだろうな」で培うモラル
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学校で「習う」道徳は道徳にあらず あれは正解当てゲーム
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あの子と観たい映画があるのに直接声をかけられない女々しさ
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秋の虫 にわかに競い かまびすし 酷暑をいかに 乗り越えたるや
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来年も酷暑の通勤耐え得るや 六十路の身なる互いを案じ
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ハリボテの思い出作りいそしむは だ手つかずの絵日記のため
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アイコンを真っ黒に換えた我がともよ そのままにすな魔物がくるぞ
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拙くも読める字で君にお手紙を例え返事が来ないとしても
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過去のまま引き摺る事が何よりの罰になっては心に残る
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この夏の危険な暑さ止まらない晩夏となるも終わりが見えず
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僕たちが 届かなかった 栄冠を 彼らがその手で 摑み取った日
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見渡せばひつじ雲湧く大空に秋の気配のオニヤンマ飛ぶ
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サラサラと草木を分けて吹く風にユラユラ揺れてレンゲショウマ咲く
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温暖化阻止するためにクーラーをガンガン掛けて地球を冷やせ
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「しっかりと」「もっと」そろそろ飽きないかこの副詞 「ゆるく」「このまま」でもいいんじゃないかい
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虫の音は窓のすぐ下「もう寝るの?」短き命を聞いてほしいか
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台風に先駆け 店舗受け取りの Tシャツ届き 悩ましきかな(一週間以内の受け取り)
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アオハルをロールカーテン引っ張らず1部屋で過ごす姉妹達
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キミをつたったその口でラーメンをすする油がやけに気になる
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白シャツにある染みの数シワの数それが私の努力のカタチ
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グラスからほどける指先 水の粒 口に含めば夜は永遠
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手のひらに触れるかたちの名を探り 君の光で輪郭を知る
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「顔をよく見れない」「なんで?」「罪悪感で」そう言う瞳は優しい
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組長にぶん殴られたそのわけは書き間違いの「所中お見舞い」
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氷嚢をあててるにくがしんぱいで早めにバスが来ることいのる
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あまりにもやりすぎちゃうのんこのパクリ真島昌利に殴られるぞ/ごめんなさい、もうやりません
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