王将で 餃子と生中定番を 堪能しつつメニュー見る我  
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秋祭り 今年の華は 我が町と シフト確認 あぁ遅番だ 
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午前四時星の瞬き虫の音も全てが消えて 君に会いたい
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未来から 来たる青猫 その声は のぶ代女史なり 今も忘れじ
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肩よするいとしき人のぬくもりよ 夜汽車にゆられ しののめを待つ
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めっきりと 最近ぐっと 寒くって まったりずっと じっとしている
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河川敷 フリースの人は黙り 同じ流れに目、澄ましている /『ケイコ 目を澄ませて』
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娘から「太っちゃったの」そう聞くとほっとするのはなんでだろうか
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寒い夜 想像するの自分がね肉まんの具になってるよって
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恋人の話は僕にしちゃ駄目だいつかは僕が恋人だから
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今夜くる?カボチャあるけどニョッキかな?それともシチュー?ニョッキねわかった
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遠き日の初恋なれば 人の名も顔も覚えず 処も知らず
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舞い上がりシチューの具になる寸前にニョッキの道へとカボチャの転生
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あなたとはずっと親しくしたいから 歌をよむだけの仲でいましょう。
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涼しきを求め暴れる寝相かな 俳句まだ暑い
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小学校時代の校歌お風呂場で 息子に聞かせた秋の夜長に
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ゆですぎたそうめんみたいな精神がとろける前に今日はおやすみ
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薄れゆく若さとふ名の特権を使う勇気も抱けぬままで
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感情で生きることができるなら こんな大人にならずに済んだ
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君がスペースとカッコは全角数字は半角派の人でよかった
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半月が浮かぶ秋空背に帰宅酒もいつもの半分を飲む
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朝夜も ネットを見ては 見てばかり そんな短歌を ネットであげた
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迫りつつせま     危機感持たずききかんも    焦り有りあせ あ   そんな自分を   じぶん  叱ってみたいしか      
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療養の兄のなづきに住むはだれ末妹の吾の名は呼ばず
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いつになくおびえているの? あなたには架空官吏の娘がいるの
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息子より 癒やし珍客 送られし 地蔵置物 空に半月
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たまさかの光りのなかを鯱泳ぐ いつかのように泣いてみたいよ
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これからもつづくといえる? 交じりあう信号機など見えないとして 
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うたかたのときのなかには悲しげな生きものもいてぼくはうれしい
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こんな果ての 夜でもビールを通して見る世界は 輝いてる
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