大人には 近づかぬよう 注意して 心閉ざして 話しもしない
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欲しかったのは 特別じゃなかったね 普通のあなたが 僕には特別
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パチパチと無人の荒野で火を焚いて静かに見つめる無尽の炎
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子供には 子供のように はしゃいだり 共に笑える 自分が怖い
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其々が 其々の持つ 能力と 意思に従い やってる感じ
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瓜羽虫 黄色く小さい 悪魔らと 戦い疲れ 潰す気もなし
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夢までは まだ幾千里 諦めず 努力を続け タイムリミット
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何回も 何百回も まだ懲りず ドアを叩いて 死ぬ日が近い
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往来を行く人聞いて回りたい「まだ夏ですか?」「もう秋ですか?」
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冷蔵庫開けてはしばし黙考す早く閉めろと怒れる妻が
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捨てられたプールの底に溶け残る15の君とざらざら眠る
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プログレで衒学な君が好きだった だから爆発させたくなった
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子供らが元気な声で駆けていく洗濯物の匂い残して
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テキパキと動かぬ我が身叱りつつ言い訳探すいつもそうなの
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歌人とか小説家にはなれないが死にさえすれば死体になれる
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コウモリが狙いすまして糞をする建てたばかりの我が家の玄関
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ぼんやりと朱に染まりたる三日月に秋は何処いずこと尋ねてみたし
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言ったあと追いすがる影 味にがく封印の手は刹那忘れず
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お惣菜 半額シールの栗ご飯 思わぬところで秋を先取り
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朝に茶を夕には小さく日を灯し、夜は誰かの首を締めおり
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いくらかは 飽きてきたよな 菜園も 野菜を前に 時を忘れる
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席替えで あの子と近くに… 無理でした。 人生そんなに 甘いわけない
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自分だけ隣に誰も座らない「また俺なにかやっちゃいました?」
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縁側で 水出し緑茶 に添えられた 水まんじゅうで 涼を重ねる
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涼しげな 小鉢に盛られた 素麺を 脇で彩る 夏野菜達
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狭くても木漏れ日が降るこの路地に君への想い置いておこうか
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俺よりも出世した奴らと呑む酒も 愉しめぬなら左党のんべにあらず
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秋めいて 庭の草花種落ちて 雀ついばむ 雨は降らない
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いつもなら野球をみてる時間だが虫の音ばかり響く食卓
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風景の然程さほど変はらぬバス停も 風の温度で 変はりゆく秋
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